当blogにもリンクを貼っている山小屋つながりの友人が、南信州の阿智村で昨年秋に就農した。
(
「阿智ファーム 園主:品川雄のblog」)
前から一度遊びに行こうと思っていたのだが、互いの都合がなかなか合わず、
今月になってやっと訪ねることができた。
僕の住んでいる滋賀県湖南市から長野県阿智村(の最寄り駅)までは青春18きっぷで約7時間。
乗り継ぎが悪い上に、豊橋から飯田へ走る飯田線は一駅一駅の停留時間が長いのだ…。
ちなみに車で行けば所要時間は鈍行電車の半分で済む。
自分は時間はあるが車など持っていないので、もちろん青春18きっぷ。
3/2(火)
7:38最寄り駅を出発
この7時間の移動時間に就職先の課題図書を読んで有意義に使う。

飯田線の天竜峡駅(線路に沿って天竜川が流れている)
ここで30分停車。車内にいるのも勿体ないので駅のまわりを散策。
14:47 待ち合わせ場所である鼎駅に到着
品川さんと合流し、飯田市内のスーパーやホームセンター、そして直売所へ立ち寄り、
今夜の食材や、農機具を買う。
直売所には菊芋や凍み大根、ヤーコンなど関西ではお目にかかれない野菜が並んでいた。
ここ数年滋賀県でも直売所の出店ラッシュが続いているが、
消費者にとっても生産者にとってもプラスになる販売方法だと思う。
実際、生産者も利益の少ない農協を通して卸さず、産直や直売所など消費者に
直接生産物を売るケースが増えているようだ。
車で走ること約20分。ついに阿智村に入った。

見渡す限り、畑と田んぼ、そして山
なんか富山のばあちゃん家を思い出す。
日没する18:30ごろまでハウスで農作業を手伝い、そのあと昼神温泉に連れて行ってもらう。この温泉地はプロ野球の中日ドラゴンズも御用達らしい。
確かに良いお湯だった。
ちょうどこの時期は温泉街にある高級旅館「石苔亭(せきたいてい)いしだ」で豪華絢爛な雛人形が飾られているそうなので、翌3日に見学しに行った。
宿泊は一泊一人28,000円〜らしいが、見学だけなら無料で入れてもらえる。





座り雛に吊るし雛、こんな数の雛人形には滅多にお目にかかれない

いったい何体かざられているのだろう…

この人形は「湯屋守様」(ゆやもりさま)という昼神の神様らしい。
2日の夜は男2人で鍋をつつきながら山のこと、農業について熱く語り合う。
3日

この日は南アルプスがきれいに見えた
朝から昨日に引き続き、以前このハウスを使われていた方が生産していた花を取り除く作業を黙々とこなす。
枯れた花から花粉のような粉が舞い、涙と鼻水とくしゃみがとまらない!
しかもハウスの中はまるでサウナのように暑い。
ハウス栽培をしている農家はこんな環境で仕事をしているのかと思うと頭が下がる。

お昼ごろ、一旦家へ戻りシャワーで汗を流し、最近飯田にできたお洒落なレストラン「Natural Kitchen TESSHIN」へ。

この一区画だけ洒落た通りにしようと、お店の周りは今まさに工事中

ランチ1200円
メインの料理を6種類ほどから選ぶことができ、ドリンクも食中食後と2杯ついており、
さらになんと飯田周辺で作られた有機野菜のサラダバーまでついている。
僕がチョイスしたハンバーグも肉汁たっぷりふわふわジューシーでボリューム満点だった。
こんなお店が近くにあれば通いたいものです。
15時頃までゆっくりランチを楽しみ、このあともまた午前の作業の続き。
そして、この日の夕飯は品川さんの大学時代からの友人で、品川さんと同じく阿智村で就農された小塚さんのお宅にお邪魔させてもらった。
品川さんが就農場所として阿智村を選んだのは、この小塚さんの勧めがあったからだそうだ。
この小塚さんのお宅、戦後まもなく阿智村に入植してきた開拓団が建てた家を借りられているのだが、ガスが通ってなくお風呂は薪で沸かしているそう。
家に居たのは数時間だけだったが、凄く居心地の良いお家だった。
翌4日は朝から雨模様。
しかも品川さんが知り合いの農家から借りていた土壌検査キットを今日中に返さないといけないので、
その作業を家の中で黙々とやる。
薬液を入れたりして試験管に入れた土の反応を見たり、中高校時代の理科の実験を思い出した。
この日もお昼は外食

車で15分ほど走ったところにある「かぶちゃん農園」のレストラン。
ここはこの地域のブランド柿である市田柿を使った加工品を製造する食品会社で、
この地域としては比較的大規模な事業経営である。
写真を撮り忘れたが、バイキングスタイルで通常のメニューの他に柿の天ぷらや柿カレー、
柿キムチなど柿を使った料理もあった。
どれも美味しく、調子に乗って腹一杯食べ過ぎた…。
このあと、土壌検査キットを返しに行き、小塚夫妻に挨拶して、帰りは名古屋まで高速場バスを使って帰った。
阿智村、ほんまにいい所でした