今月11日から京都シネマにて上映されている『いのちの作法』という映画を
観にいってきた。
観客は予想より多く、25人ほどだっただろうか。

この映画ではサブタイトルにもなっている「沢内『生命行政』を継ぐ者たち」
の姿が描かれている。
舞台となった旧沢内村は岩手県と秋田県の県境に位置する過疎の町である。
地方の田舎を歩いてまわっている自分としては見逃せない映画であった。
内容はチラシの裏にうまくまとめられているので、これをそのまま引用する。
昭和30年代に。日本初の老人医療費無料化や乳児死亡率ゼロを達成したことで
名高い岩手県旧沢内村(現西和賀町)。豪雪・貧困・多病多死という三重苦に
苦しんでいた村は、「住民の生命を守るために、私の命をかけよう!」と
宣言した当時の深沢村長に、村民が呼応して人間の生命を守る地域づくりに
取り組んだ結果、日本一の保健の村になりました。そして、命を大切にする
という「生命尊重の理念」は、今も西和賀町民の心に深く刻まれています。
本作品は、"老人"や"障がい者"、そして、"虐待を受けた子どもたち"の生命に
向き合う人々の姿が記録されています。
小さな地域で人間の尊厳を大切にしながら生きる人々の姿は、限りない
"優しさ"を教えてくれます。"生きる勇気"を、私たちに与えてくれます。
(『いのちの作法』のチラシより引用)
このドキュメンタリー映画は2006年8月から約8ヶ月に及ぶ撮影を行い、
昨年2008年から関東圏で上映が始まった。
作品中では、これから生きてゆく子どもたちの"命"と死に向かっていく老人の
"命"という2つの命が丁寧に描かれていた。
ここに描かれている現状はここだけのものではなく、日本の各地域に同じ
ような現状がある。
この映画を観て、実際に西和賀町に行ってみたくなったと同時に、
自分の住む町のことも考えさせられた。
この映画はぜひ観てもらいたい一本である。
posted by terra at 00:51
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