2013年10月30日

奥秩父〜奥多摩縦走 2013/10/20-21

どしゃ降りだとわかっていようが山へ行くと決めたら行く、それが山屋だと自分に言い聞かせ三峰口を出発して2時間が経った。

盆休みのカナダ旅行から帰ってきて、山行といえば9月の佐渡島金北山(1171.9m)くらいのもので身体が山を求めていた。10月には一泊二日の休みが取れそうだったので今住んでいる栃木から行ける関東近郊の山域を幾つか調べ、まだ足を踏み入れたことのない奥秩父から雲取山を経由し奥多摩へ抜けるルートを歩くことに決めた。紅葉にはまだ少し早いが、うまくいけば冠雪した富士山を拝めるかと睨んでの決定である。
就職してから3年間北海道に住んでいたこともあり、この時期標高2000m前後の山でテント泊するための装備はどうしようかと少し考えたが結局ほぼ夏のカナダと同じ装備にした。替えたものと言えば火器をガスからエスビットにしたくらいでウエア、寝袋などはそのままである。
もともと手持ちの寝袋はハイカーズデポの夏季用化繊キルトとドイター冬季用シュラフという両極端な選択肢しかなかったため、カナダの時は両方持って行き、山に入る際はドイターを平場のテントサイトでキャンプする時はキルトという風に使い分けたわけである。今回は移動手段が電車でありザックは山と道ミニなのでドイターのみにした。
結果からいうと山頂直下の避難小屋が貸切りのだったためテントには止まらず避難小屋で一泊したのだが、初日の雨で濡れた身体は驚くほど冷え切っておりドイターのシュラフにして正解だったと思う。

行程が前後したが栃木の最寄り駅を出たのが朝7時。そして登山口となる三峰神社に着いたのが11時半と、およそ4時間半かかった。栃木と埼玉、隣接してるといえやはり遠かった。
朝、電車に乗る前はまだ降っていなかった雨も登山口に近づくにつれ本降りとなり、登山口に着いた頃には横なぶりの雨となった。しかし、天気予報では夜から雲がとれ明日は晴れの予報となっていたため、その期待を胸に歩き始めた。今回は森林限界より下を歩くルートのため傘を差し、カッパはズボンだけにしてジャケットはザックカバーとしてザックにくくり付けた。上半身はカッパの代わりにパタゴニアのナイントレイルジャケットというウインドシェルを羽織った。カッパを着ても結局歩き始めると身体から出る熱と汗で濡れてしまうため、僕はなるべくカッパを着ないようにしている。今回もこのウエアリングでいけるはずだったが想像以上に早くウインドジャケットの撥水効果が落ち、結果、外と内の両方から濡れてしまい後々寒い想いをする事となった。

このコースは要所要所で避難小屋があり雨の日でもザックを下ろしてゆっくり休憩できるのは助かった。
また来たい、そう思わせる良き山であった。
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2013年08月27日

Hiking Trip in Canada 2013Aug <Day1>

8/11 バンクーバー→カルガリー→バンフ

15:00バンクーバー発

17:30カルガリー到着(バンクーバー行きのフライト遅れのため予定より3時間遅れる)
空港でHさんと合流しレンタカーを手配。既に料金は払っていたがプラス70ドルの追加保険を勧められこれに入る。車はマツダデミオ(こちらではマツダ2という名称)とフィアット500cのどちらか。結局たまにしか乗れないフィアットにする。ワンランク上ではフォルクスワーゲンのセダンもあった。

19:00バンフへ向け出発
途中幹線道路である1号線への道のりがわからずお店で聞いたりしてタイムロス。
結局バンフに着いたのは21:30頃だった。こんな時間でもカナダの夏はまだ明るい。バンフは国立公園となるためパーミット$9/1日を7日分払い、今夜のキャンプサイト料金料$27/2名分も浩嗣さんのカードで払う。
腹が減ってたがそろそろ暗くなり始めたため、まずテントを建てる。5年前のJMTの時もそうだったがモスキートが物凄い。さっそくORのモスキートネットを頭から被り設営。

22:00過ぎ ダウンダウンへ。
マクドで晩飯を食い、23:00にキャンプサイトへ戻る。

23:30就寝
長い一日が終わった。
posted by terra at 21:49 | Comment(0) | hiking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

羅臼〜硫黄山スルーハイク

このお盆休みを北海道の山で過ごすことは決めたが、どこの山に行くかは悩みどころだった。
日高縦走も魅力的だし、暑寒別岳の雨竜沼湿原やニペソツも気になってはいた。
ただ、縦走となると車移動が面倒なので今回はバスと電車で移動することにした。
そうこうしてるうちに今回同行するHさんが何とエクセルファイル付きで日程を送ってきてくれたのである。
Hさんも日高方面を含め、バスの乗り継ぎなどさまざまな案を考えた結果、知床と大雪の2つに行くことになった。

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13日23時15分札幌発の夜好バスに乗り込み一路知床を目指す。
バスは3列シートでなおかつ仕事終わりと言うこともあり、がっつり寝られた。

日付変わって14日。6時20分ころウトロ温泉バスターミナルに到着。ここで初日の食料を買い込む。
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そしてタクシーで登山口へ(タクシーは所用時間約20分で4000円)

なんだかんだでゆっくりとしたスタートになり、タクシーを運転してたおっちゃんからも
少し心配されたがそれは日帰りの場合。
テントを担いでいる僕らはそんなに焦る必要はないと気楽に考えていた。

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出発前に一枚

天気予報では翌日から猛烈な雨がふるとなっていたが初日は快晴。気持ちの良いスタートを切った。

今回、足元は1年以上履いてなかったザンバラン クラシコ。
この山行を前にトレランシューズで行くか登山靴で行くか迷ったが結局これにした。
しかし、序盤こそ調子よく歩けたものの歩いていると段々とかかとに違和感を感じるようになってきた。
この時点で持参していたリガードの保護パッドを付けておけばよかったのだが、
行動中はどうも面倒でやりたくないため、そのままにしておいた。これが後々尾を引くことになろうとは…。

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携帯トイレの使用ブース

歩きはじめて1時間ほどの所で暑くてたまらずサポートタイツを脱ぐ。
登ってくるカップルが目前に迫っていたが間一髪で間にあった、セーフ。

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高山植物@

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高山植物A

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高山植物B

途中、3.4組の若いカップルハイカーに会った。
うち一組と抜きつ抜かれつになり僕ら2人を入れた写真を撮ってもらった。

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頂上へは手前の分岐から折り返すことになるのでサブザックでGO
(後ろに見えているのは2日目にあるく予定の硫黄山方面)

12:30 頂上着。

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僕らを含め10人以上がおり、にぎわいをみせていた。

半島のため両サイドが海という滅多に見れない風景にしばし見とれる。
特に斜里岳へと延びる山脈が美しかった。

13:00 昼飯を食べ山頂をあとにする。

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高度感のある山頂付近

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岩清水(そのままでは飲まない方が良いらしいが飲んでも特段何ともなかった)

13:30 分岐へ戻り、硫黄山方面へ向かう。ここからはマイナールートになるため登山道の整備は最小限。
よって藪漕ぎ必須である。

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羅臼岳かっこいい

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食料を熊から守るためのコンテナ。JMTにも似たようなのがあった

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明日歩く予定の硫黄山方面をバックに一枚

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海と山がほんとに近い

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なにやら怪しげな大地の切れ目が。すごく気になる

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これまで歩いてきた羅臼岳方面

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さすが緯度が高いだけあって標高1500mでも雪渓が残っている

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藪を越えテン場が見えてきた

16:30過ぎ 今日の幕営地である二つ池に到着

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テキパキとテントを建て、今夜の調理用と明日の行動用の水を汲みに池へ。
浄水器は2年ぶりの出番となるカタダインの“ハイカー”というモデル。今回もこれはかなり重宝した。

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水汲み中@

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水汲み中A

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今宵の夕げはアマノのカレー+α米に担ぎあげたビールで乾杯
テン場には僕らの他にパーティ、計3張りのテントがあった。
お盆真っ盛りだというのにこの静けさは北アルプスではまず味わえないだろう。

20時ころ寝落ち。


翌15日 
夜中の嵐は収まったが小雨が降り続いていた。Hさんと協議した結果、これくらいならいけると判断し5時過ぎに出発。

稜線上はひたすらハイマツの海を漕ぎまくる!
切りたてのハイマツからは松脂が垂れており、これがカッパにや手につくと取れなくなる。

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硫黄山周辺。

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熊の気配がプンプンする谷を鈴なしで降りていく。

これが道なのか言うほど、急な渓流を滝を巻いたりしながら下りてゆく。
 
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樹林帯まで下りて来た。

予定していたバスに間に合わず下山口であるカムイワッカの滝で時間をつぶそうと思っていたら、
何とこの時期は30分に一本便があることが判明。
急いで乗り込み温泉のあるウトロへ向かう(結局カムイワッカの滝には寄らず)。
到着後、斜里駅までの乗り継ぎ便を確認すると約1時間後とのこと。
急いで雨に濡れた装備をバスターミナル横の芝生に広げ、徒歩10分の町営温泉へ向かう。
しかし、温泉へ入っている間にあれだけ晴れていた空に暗雲が立ち込め、雨がポツポツと落ちて来た。
「これはマズい」ということでゆっくり温泉につかる間もなく切り上げ、干していた装備の回収に向かう。
結局、干す前よりも濡れてしまった装備をかき集め、何とか乗り継ぎのバスに間に会った。
なんとも忙しない旅である。
バスに乗り込むと同時にバケツをひっくり返したような土砂降りの雨になってきた。
今夜の宿泊地である北見へ向けて斜里駅でバスから電車に乗り換える。

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途中の網走駅にて

無事、18時頃北見へ着き、今夜の宿である温泉付きビジネスホテル「ドーミーイン」へ。
チェックインを済ませ、明日からの大雪山縦走に向けて食料の買い出しへ。
そして今宵の夕食は…

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スカイツリーにも出店するとのうわさのある回転寿司屋トリトンで寿司三昧
もう食えんというまで食べて一人1500円ほど。
サイズ、新鮮さ、味の3拍子もさることながらこのコストパフォーマンスがパない。

(大雪縦走に続く?)
posted by terra at 01:15 | Comment(0) | hiking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月01日

お盆休み

当Blogをご覧頂いている皆さん、ご無沙汰しております。
日々の記録を書こうと書こうと思いつつ、いつの間にやらずいぶんと間が空いてしまいました。
ツイッターでは1日一回くらいつぶやいてますのでそちらも宜しくお願いします。

さて、北海道に住民票を移し早7月で一年が過ぎ、北の大地での生活にも徐々に馴染んできた感はありますが、何せ普段仕事が忙しくすっかり山から遠ざかっておりました。
そんななか今年のお盆休みは関西から遙々山の友人が訪ねてくれることになり、2人で知床の羅臼〜硫黄山間を縦走し、
その後、場所を移し大雪を南下する計画を建て無事(?)に下山してきました。だいたいの日程は以下の通り。


13日昼:自分は仕事(友人のHさんは12日で仕事終わりだったのでなんとフェリーで札幌へ)
同日夜:夜行バスで一路知床の麓斜里町へ(夜行バスに乗るのは学生時代ぶり)

14日:利尻岳登頂&テント泊

15日:硫黄山を経てカムイワッカの滝へ下山後、その足で北見へ移動。北見泊

16日:北見〜層雲峡〜(ロープウェイ&リフトで黒岳7合目まで)〜黒岳〜白雲小屋泊

17日:白雲小屋〜トムラウシ〜南沼幕営地泊(コースタイム約10時間のハードな一日)

18日:南沼幕営地〜美瑛へ抜ける林道へエスケープ、白金温泉泊(ほんとは十勝岳方面へ行く予定だった)

19日:白金温泉〜美瑛観光〜札幌泊


これから日を追って少しずつ書いていく予定です。

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2010年12月31日

2010年 山登り納め

今年も残すとこあと数分。

いろいろあったが、年の瀬12月29日に約3ヶ月ぶりのハイキングへ行ってきた。
場所は鈴鹿御在所。

本当は兵庫の氷ノ山へ行きたかったのだが、寒波の影響とアクセスを考慮し今回は近場の御在所を選んだ。

同行者は夏の北アルプス山行以来久しぶりの再会となったHさん。
9時にJA柘植駅で待ち合わせ、Hさんのフィットで登山口の湯の山温泉郷を目指す。
できれば滋賀県側の土山から入山したかったのだが、数年前の大雨による土砂崩れで車道が通行止めとなっている。

10時過ぎに登山口に到着し用意を済ませ10時半に出発。車は路肩に止めた。他にも数台止めてあった。

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車止めのゲートを越え、今回は裏道ルートをたどる

御在所岳は高校の山岳部時代に何度か登ったことがあるが、三重県側から登ったことはなかった。
やはり滋賀県側から見る穏やかな山容と違って三重県側から見る御在所には荒々しさがある。
伊勢湾から吹き付ける風によって長年浸食された結果であろう。

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裏道ルートは基本的に谷筋を通っていく

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鉄橋を渡る

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徐々に雪が増えてきた

小雪のぱらつく中、久々の山行に一歩一歩山を歩けるありがたみを感じながら歩を進めると、山小屋が見えてきた。

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藤内小屋。今日は閉まっていたが土日は冬季もやってるみたい。

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モンベルの寄付金で建てられた「モンベルハウス」

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ここで吊るん干し(干し柿)を食べて一休み

ここから谷沿いに山頂を目指す裏道ルートと国見岳を経由して山頂を目指すコーストに分かれる。
僕らは尾根道の国見岳をチョイスするが、木々が生い茂る急登を詰めていくコースに結構手こずる。

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やっとの思いで急登を登り終える山頂付近の荒々しい光景が目の前に現れる

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こんな形の岩も

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樹氷になりかけている

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12:00国見岳に到着

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鈴鹿の山並み

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伊勢方面の眺望

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まだ新しい鹿の足跡があった

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スキー場でソリ滑りを楽しむ子供たち

13時過ぎに9合目のスキー場に着いたが、思った以上に時間がかかった上にかなり風が強いため、とりあえずレストランに避難。

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薬草天ぷらそば(750円)。なぜか2009年にラモスがギャルを連れて登りに来たようでその写真が店内に飾ってあった

一応湯沸かしセットはHさんが持ってきてくれていたのでお湯を沸かしてカップラーメンを食べる予定だったが、
誘惑に負けてそばを食べた。
こうなるともう山頂へ行く気も起らず、山頂を目の前にしてとっとと退散することに。
ロープウェーも魅力的だったが、帰りも徒歩で下山した。

今回はカッパと防寒着類をほぼ全て北海道の住まいに置いてきたため、装備は有り合わせのもので何とかまかなった。

今回の急な誘いにも快く参加してくれたHさんに感謝!

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2010年11月25日

MAMMUT MakaluJacket

まだまだ悩んでおります
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▼重量
約625g
▼素材
ドライテック(TM)3レイヤーストレッチ
▼機能・特長
素早く調節でき視界を妨げないM.A.P.フード
サイドポケット2つ、胸ポケット1つ
ツーウェイジッパーの脇下のベンチレーション
ツーウェイフロントジッパー
裾に片手で調節可能なドローコード付
▼ドライテック(TM)について
マムート社が独自に開発したドライテック(TM)メンブレンを備えた衣料は、雨と風の侵入を防ぎさらに高い透湿性を備えています。防水・防風性、透湿性の機能をもちながら、ソフトで軽く、非常にストレッチ性があります。耐水圧10000mm、透湿度10000g/m2/24h


そろそろ決めるかな〜
posted by terra at 22:53 | Comment(0) | hiking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月27日

空沼岳

この週末は3連休だったので一人テントを担いで一泊で山へ行ってきた。
が、しかし山へ向かう途中でカメラを落とし写真は一枚もなし。
しかも降りてからカメラ探しても見つからず…。
2008年の正月に買って以来、2年半にわたり数々の山の風景を撮ってきた良き相棒だったが、
最近あんまり大事に扱っていなかった罰でも当たったのだろうか。
さらにはこういう時に限って2年半分のデータが入ったSDカードもケースに入れていたのであった。
悔やんでも悔やみきれない。とにかく警察からの連絡を待つことにしよう。

【持ち物】
・テント:TNF ブルフロッグ23コンバーチブル
・スリーピングバッグ:Hikers depotトップキルト
・シュラフカバー:パイネオリジナル
・マット:サーマレスト プロライトs
・ダウンJK:TNF ライトヒートJK
・ダウンPT:TNF ライトヒートPT
・ザック:macpac アンプレース25
・火器:プリムス
・ネックウォーマー:スマートウール
・Tシャツ:MHW
・ショートパンツ:クラウドベイル
・サポートタイツ:バイオテックス
・ソックス:スマートウール
・シューズ:ラ・スポルティバ ソニック
・ウインドブレーカー:patagonia ナイントレイルJK
・ミドルウエア:アイスブレーカー bodyfit200
・レインJK:MHW スイフトJK
・レインPT:TNF レインテックスフライトPT
・食糧(行動中):ショッツバー(コーラ味)、ソイジョイ(サンサジ味)
・食糧(夕):尾西の白米、アマノフーズグリーンカレー、日清リフィルどん兵衛
・食糧(朝):サタケマジックパスタナポリタン、尾西の赤飯、ココア
・水:1L+1L
*Total weight:10kg(だいたい)

今回の山行はとにかく寒かった。
夜半テント内に吊るしておいたsuntoコメットで気温を確認すると4度しかなかった。
この気温でトップキルトはかなりキツいものがある。
上下ライトヒートを着こんでもとにかく寒くてほとんど寝られなかったが、やはりシュラフカバーをかぶせると少し熱がこもり温かくなった。
今回持って行ってよかったのはネックウォーマーとアイスブレーカー、そしてシュラフカバーかな。
しかし、25Lでこれだけ入るアンプレースはすごい!
posted by terra at 00:16 | Comment(0) | hiking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月14日

夏山2010(8/8〜11)

随分久しぶりの更新です。

7月から北海道勤務となり、遠く北の大地で毎日仕事に追われる日々を過ごしています。

さて、そんな中お盆休みは1週間もらえたので今年建て替えされた雲ノ平山荘に祝いの酒を届けに毎度おなじみHさんと2人で1年ぶりの北アルプスを歩いてきました。

8日、新千歳→富山空港→新穂高温泉→わさび平(泊)
9日、わさび平→鏡平→双六→三俣→雲ノ平(泊)
10日、雲ノ平→水晶小屋→高天原温泉→雲ノ平
11日、雲ノ平→三俣→双六→鏡平→わさび平→新穂高温泉→下山

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わさび平に着く頃にはもう日も落ちかけていた

翌9日は一気に雲ノ平山荘を目指す
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秩父沢でしまし休憩

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今回の山行の足回り
・靴:スポルティバ ソニック
・サポートタイツ:バイオテックス
・ソックス:スマートウール
(今回はスパッツなし)

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鏡池から槍ヶ岳方面

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鏡平山荘のかき氷は絶品

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麗々しい槍ヶ岳

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この花何やっけ

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メリディアンベイパーの中には北海道の名酒千歳鶴の一升瓶が入っている

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丸い祖父(じい)岳

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雲の間から水晶岳が姿をあらわした

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今回はライチョウをよく見かけた

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太郎平方面の夕焼け

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あつい雲におおわれた黒部五郎岳

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夕焼けに映える水晶岳

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新しくなった雲ノ平山荘が見えてきた

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正面から

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玄関

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食堂

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客室

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土砂降りのなか意地で高天の温泉に入る

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雲ノ平のキャンプ場(ファイントラックのワンポールテントがあった)

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帰りは台風の影響か一日雨模様

平湯の森で汗を流して帰路に着いた。
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2010年03月18日

明智越ハイキング

本当は今頃屋久島を縦断しているはずであったが、諸事情により急きょ中止となり、
その代わりというわけではないが、バイト先の元同僚であるS口さんとその先輩であるN尾さんと3人で京都のマイナールートを日帰りで歩いてきた。

2010.3.16(火)天気:曇りのち晴れ

前日の天気予報では降水確率80%だったので、あんまりひどい雨だったら中止にしようかとも思っていたが、なんと朝起きると窓の外には日が射し込んでいる。
JR亀岡駅で下車し、しばらくアスファルト道を歩く。

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桂川には保津川下りの船がとまっている

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これから歩く京都西山の山並み

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麓の集落にはこんな醤油の醸造元もある

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アプローチでもきちんと道標が建てられている

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今回初めて一緒に歩いたS口さんとN尾さん
お2人はこの時期、山スキーにもよく行かれるそうだ。

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明智越の案内板

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登山道を少し歩くと亀岡市街の町並みが見下ろせる

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良い天気

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この古道は戦国時代から江戸時代にかけて重要な道であったようで、案内板によるとこの「峯の堂」には第56代清和天皇が祀られているそうだ。

12時頃 鉄塔下の眺めがいい所で昼食タイム
朝3人で握ってきたおにぎりをパクリ。
今日は貸切かと思っていたが、60歳過ぎくらいの団体さんも皆で楽しくハイキング。
年をとってもこうして山を歩きたいものだとしみじみ思う。

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椿の実(この実から椿油がとれるらしい)

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山ツツジ?

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シャッターポイントで休憩

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椿の花もきれい

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美しい沢

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案内地図

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ミラーで自分撮り(凹んでいるのは弾痕か…)

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相変わらず凄い立地のJR保津峡駅(4年ぶりに訪れた)

ここで電車に乗って帰ろうかとも思ったが、まだまだ時間はあるので歩いて嵐山まで行くことに。
この先ずっとアスファルト道でクラシコでは歩きにくくて、結構しんどかった。

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トロッコ保津峡駅

JR保津峡駅からアスファルト道を歩くこと、およそ1時間ここから観光地に入る。

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タイムスリップしたような古い建物
2年前に訪れた会津の大内宿程ではないが、こちらも趣がある。

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嵯峨鳥居本伝統的建造物群保存地区の案内板

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茅葺の葺き替え中

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茅葺職人も年々減ってきているようです

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縁結びの神が祀られている野宮神社(一応お参りしておいた)

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渡月橋

嵐山で小腹がすいたので、たこ焼きを頬張り帰路に着いた。
久々のハイキングはやっぱり気持ちよかった。
京都を離れる前に京都らしい名所を歩かせてくれたS口さんに感謝!
今週土曜は大文字山ハイキングの予定。

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2010年02月22日

大山ガイドツアー2010.02.15-16 Day2

前日の続き。

06:30 起床
2日目は山頂アタックの日。しかし、外は猛吹雪…。
同室の人たちと「この天気じゃあ厳しいですね」と話しながらも念のため
いつでも出られる用意をして、食堂へ行くと「行ける所まで行く」とのこと。
自分的にはやはり山頂まで行きたい気持ちは強いが、そこはガイドである近藤さんの判断次第。

天気が良くなることを祈りながら朝飯をいただく。

8:30 出発(夏道ルートで弥山を目指す)
この日は宿にスノーシューを置いてつぼ足で行く。
一晩で50cm前後の積雪があったようで、昨日のトレースがほとんど消えている。

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今回使用したのは冬山デイハイクにちょうど良いBDサイドワインダー(カタログ落ち)。
サイドポケットのないシンプルな作りは雪もつかず便利。

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サイドについているピッケルは今はなきChouinard Equipment。
パタゴニアの創設者イヴォン・シュイナードが昔やっていたメーカーだ。
今はパタゴニアと別会社となり、Black Diamondとして引き継がれている。

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今回も足元は八ツと同じ。さらさらふかふかのパウダーが気持ち良い。
進行方向左から強風が吹いているが、この辺は樹林帯なので問題なし。

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photo by umasashi

僕たちが深い雪にてこづっていると、すかさず近藤ガイドから
「雪の浅い所を選んで歩いてください」との指示が。
なるほど少し、歩くコースをずらすだけで雪の積もり具合が全然違う。
夏道コースのど真ん中は窪んでいるため雪が溜まりやすいので、少し脇を歩いて行く。

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自分を含め4人がラッセル隊を任される
急斜面を登っている途中で「ピキッ」という音とともに雪に亀裂が入り
一瞬肝を冷やしたが、近藤ガイド曰く「このくらいの傾斜ではそうそう雪崩れない」そう。

歩き始めて1時間余りようやく5合目を通過
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写真右の男性は66歳だが、ラッセル隊をリード。
どうやら元警察官で、ハセツネ出場経験もあるそうだ。

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樹氷もすごいことになっている

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6合目の避難小屋に到着。ここからは開けた稜線になるので、風も強まり、視界も悪くなる。
この小屋も例年ならほとんど雪に埋まっているらしいが、
今年はすんなり扉を開けることができた。
しばらくすると近藤ガイドを先頭に後発隊が到着し、ここで近藤ガイドとスタッフの方が
話し合われた結果、この嵐の中これだけ大人数で山頂を目指すのは厳しいということで、
ここで無念の下山。
せっかくここまで来て引き返すのは正直もったいないが、「登ったところで
この天気では視界もほとんどきかないだろう」と諦める。
結局山頂アタック時に使用するはずだったハーネス&カラビナ&スリングも出番はなかった。

帰りは雪崩を警戒してか、アイゼンを装着して地図に載っていない尾根を下り、
昨日昼飯を食べた避難小屋でこの日も昼飯を食べ、13:30頃無事に宿に帰ってきた。

その後はさっさと身支度を整え、バスに乗り込み、皆生温泉でひとっ風呂浴びて
寿司をご馳走になり、
自分は翌日境港の水木しげる記念館へ寄って帰るため、ここで分かれる。

1月の八ツに続き敗退となったが、充実した2日間でした。

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なんと翌日は最高に晴れましたとさ。

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2010年02月21日

大山ガイドツアー2010.02.15-16 Day1

国際山岳ガイド近藤国彦氏の実践講習が格安で受けられるということで
2月の15、16日に山とアウトドアのお店「ロッジ」の冬山研修に参加し
鳥取の大山へ行ってきた。

14日の19時過ぎに貸し切りバスで烏丸御池を出発し、
途中大阪で第4ビル店のスタッフ&参加者をピックアップし、
一路大山を目指す。(バスの中はすでに酒盛りが始まっている…)

日付けはかわり翌15日の1時過ぎに大山登山口に到着。
小雪が舞う中、宿に荷物を運び2時過ぎに就寝。

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2日間お世話になった宿「アルペン山荘」
近藤ガイドの連絡所でもあるようだ。

7:30 朝飯を食べ、9時に大山情報館に集合し、簡単な説明のあと本日の山行へ出発。

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大山寺の立派な鳥居をくぐり登山口へ
今回は総勢30名近いパーティとなった。その大半は5、60代のおっちゃんおばちゃん。

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看板

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空高く伸びた木々。

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今年はずいぶん雪が少ないようだが、せっかく持ってきたのでここでスノーシューを装着する。

メーカーからスノーシュー(MSR ライトニングアッセント)のレンタルもできるようで、
8割くらいの人はそれを利用していた。

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雪が少ないといってもそこはやはり大山、スノーシューなしでトレースを外すと
足がズボっとはまる。

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歩き始めて1時間少々、避難小屋が見えてきた。
ここで小休憩をとり、スノーシューとストックをデポしておいて、
少し歩いた所で急斜面の上り下りのコツをレクチャーしてもらうことに。

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ガスの切れ間から大山の荒々しい岩肌が姿を現す

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まずは近藤ガイドが急登時のピッケルの使い方の手本を見せてくれる

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そのあとみんなでやってみる(薄い雪の下は氷になっておりピッケルも刺さらない)

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その応用として急登を登り、尻セードをやってみる。
サラサラ過ぎていくら踏んでも固まらない雪の急登を一歩一歩ステップを刻みながら登っていく。

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近藤ガイドが滑りたい隣の谷の前にはこの藪が立ち塞がっている。

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なんとかこの藪も必死で漕いで皆滑落することなく無事にトラバース。
山岳会に所属しているとはいえ、このおばちゃんグループ実に元気である。

僕たちはグループの先頭にいたので先に谷の上部にたどり着き、座って後方グループを待っていたら
いきなり雪がずれ落ちてきて2mほど身体が流された!
幸い大した威力もなく、近くにいた人が助けてくれたので大事には至らなかったが
ヒヤッとする出来事だった。

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さぁ、頑張ったあとはお楽しみの尻セード
しかし、雪が腐っているせいか、思ったほど滑りが良くない…。
それでも中高年の方々は幼少期に戻ったようにはしゃいでおられた。

このあと13時半過ぎに再び避難小屋に戻り、昼食をとってこの日の講習は終了。
スノーシューを履いて下山にかかる。

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賽の河原で一枚(ブーツ以外はほぼ全て黒で統一)
本当はもう少し目立つ色のアウターを買おうと思っていたのだが、
結局今シーズンはこのまま買わずに終わりそうだ。

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氷柱がきれい

15時過ぎに宿へ戻り、フリータイム。
風呂へ入ったり、部屋でテレビを見たりダラダラと時間をつぶす。

19時 夕飯
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今宵のディナーはジンギスカン!
旨し!

このあと4階の座敷に場所を移し、大宴会+近藤ガイドの冬山道具説明会。
酒が入っていたのであまりちゃんと聞いていなかったが、
60歳を過ぎてバリバリの現役ガイドをされている近藤ガイドはやはり凄いの一言。
歯医者以外は医者へもほとんど行かず、自分の体力で直してしまうようだ。
近藤ガイド曰く「(骨を折ったときも)病院でじっとしているより、動いている方が早く直った」らしい。
まぁ、一般的にはなかなか受け入れがたい治療方法だが、一年のほとんどを
フィールドで過ごされているだけあって、その話には説得力があった。

ちなみに、冬のレイヤリングに関してアンダーはウールに限るという持論を持っておられる。
この場合極限状態での生存率の話をされていたので、そこまでの登山をしない人は
化繊のアンダーでも良いのだろうが、近藤ガイドは断固としてウール派のようだ。
また、血行の流れを圧迫してしまうので冬場にコンプレッション系のタイツなどは
着ない方が良いらしい。
ちなみに今回自分は−7℃前後の条件下でバイオテックスを履いていたが、まったく問題なかった。
これが−10℃以下になってくると話が違ってくると思う。
さらに冬場のグローブであるが、これもウエアと同じように基本はウールで、
その上に指先を押さえつけない余裕のあるオーバーグローブ(できれば3本指タイプ)が
良いらしい。
山中で数泊する時はこのセットを3組持って行くことを勧められていた。
また、アイゼンに関して近藤ガイドはスノープレートも必要ないということで外しているそう。

22:15 明日も早いのでこのあたりで解散となる

22時半過ぎ就寝。

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2010年02月13日

冬の大山へ

明日の夜から鳥取の大山(初!)へ行ってきます。

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2010年02月09日

南八ヶ岳ハイキング(冬) Day3

夜半に一度雪掻きのためテントシューズのまま外に出る。風が強く、気温も低い。

6:00 起床(どうやら昨日とは空気の冷たさがどこか違う気がする)

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朝飯は札幌みそラーメン。余ったスープにおにぎりを投入し、雑炊風にしてかきこむ。

この日は下山のみなのだが、あまりに低温&強風のため、なかなかテントを撤収できない。
夜半ブーツを凍らせないためザックに入れておいたが、起床後前室に出しておいたら
あっという間にカチカチに凍っていた。
どうやら乾き切らなかった水分が小一時間の間に凍り付いてしまったようだ…。
意を決して撤収にとりかかるが、身体の末端に力が入らず思い通りに作業が進まない。

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前日の午後に作ったかまくら

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ピントが合わずはっきり見えないがこの時の気温は-18℃を指していた。
さらに風も強かったので体感気温は-20℃以下だった。

途中、テントに敷いていたオールウェザーブランケットが飛ばされたりして
撤収に手こずったが、なんとかザックに全ての荷物を詰め込んだ。
予定では8時半に下山を開始するつもりでいたが、結局テン場を出たのは10時前。

朝一に3人パーティーが下山していったが、すでにそのパーティーのつけたトレースも
消えかけており、パートナーと相談しながら歩を進めた。

2010012104.jpg
パートナーはアイゼンを装着していたが、自分はつぼ足で歩いた。

11時頃 途中にある休業中の美濃戸山荘で休憩をとる。
ここまで下りてくると青空が顔を見せ始めた。
朝にテントの中で作っておいた紅茶をすすり、カロリーメイト(メイプル味)をかじる。
のんびり20分程休憩して一路美濃戸口を目指す。
さすがに20分もじっとしていると、温まった身体も冷えてくる。

12時 美濃戸口に戻ってくる 
茅野駅行きのバスは14:15までないので、パッキングをやり直し家に下山報告の電話を入れ、
八ヶ岳山荘のお風呂(500円)に浸かる。ここは温泉ではないが、なかなか良いお湯だった。
風呂から上がって外から身体を暖めた後は温かい飯(牛丼900円)で中から身体を温める。
なんやかんやであっという間に時間は過ぎ、バスの出発時刻になり、
八ヶ岳に別れを告げてバスに乗り込む。
バスの車内で爆睡…。

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塩尻も深々と雪が降り続いていた。

塩尻−名古屋間は特急「しなの」で。
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macpacグリセード(70L+10L)とGREGORYグラビティー(約50L)。

名古屋で大阪行きの新幹線に乗換え
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19:45頃 京都に帰ってくる。

実は下山途中で雪を踏み抜き、膝くらいまで川に浸かってしまいました人気ブログランキングへ






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2010年02月03日

南八ヶ岳ハイキング(冬)装備編

バックパック:macpac グリセード
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毎度おなじみアズテック使用のタフな大型バックパック。
冬山道具は嵩張るので、これでも容量はギリギリだった。

サブザック:Marmot コンプレッサー
2日目のアタック時に使用。

チェストバック:Osprey グラブバック
移動時の中身:財布、地図、文庫本、手帳、ペン
ハイク中の中身:地図、手帳、ペン、行動食

メインショベル:ORTOVOX グリズリー2(Dグリップ)
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初使用のショベル。テン場の整地時に使用。

鍬(くわ)にもできる
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サブショベル:SNOW CLAW SHOVEL(ブラック×レッド)
細かい作業に便利。テントのアンカーとしても使用できる。

個人用マット:THERMAREST Zライト(180cm)
今回のハイキングに向けて新調した。今回はオールウェザーブランケット2枚の上にテントマット、
さらにこのZライトを重ねたので雪面からの冷気はほぼ完璧にシャットアウトできた。

テントマット:銀マット(借り物)

シュラフ:isuka スーパーデナリ(借り物)
−30℃対応でヌクヌクだった。ただし重量は1,900gもある…。

座布団:THERMAREST Zシート
雪で尻を冷やさないための必携道具。

ストック:LEKI(アンチショック機能付き)
美濃戸口から赤岳鉱泉まで使用。これがあると雪上歩行の安定感が違う。

テント:Sierra Designs 冬期モデル(パートナーの)
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ポールが5本あるのでかなり頑丈で広い。でも重いのがネック。

お鍋:MSR ブラックライト
2人分なら十分な容量

食器:snowpeak チタン食器3点セット

ストーブ:PRIMUS 153ウルトラバーナー(自分の)+分離式(パートナーの)
カートリッジは冬期用を使用。気温−15℃前後で雪を被っていても、まったく問題なかった。

ガスランタン:PRIMUS P−541 マイクロランタン
ストーブの代わりに、テントの中ではずっとこいつをつけていた

ファーストエイドキット
出番無し。

食糧(夕朝飯各2食+行動食×3日分)
重い&嵩張って運ぶのがなかなか大変だった。しかも持って行き過ぎて食糧が余ってしまった。

水筒1:魔法瓶(500ml)
家にあったどこのメーカーかわからない魔法瓶で、保温効果はほとんどなかった。
サーモスを買おうと検討中。

水筒2:Platypus プラティパス2(2.5L)
テント生活用の貯水タンク。水は赤岳鉱泉の小屋で汲める。
料金はテン場代1,000円に含まれている。

アイゼン:PetzlCharlet バサック
初使用!かなり調子よかった。

ピッケル:DMM サーク(借り物)
オールブラックのクールなモデル。シャフトの長さは60cm。

グランドシート:MPI オールウェザーブランケット(各1枚)
それそれ一枚ずつ持って行き、テントの下と上に敷いた。

ブーツ:HANWAG クラックセーフティ GTX
4年前に今はなき小西で購入。足形がぴったりでお気に入り。
今まで足先が冷たくなる感じはなかったのだが、
さすがに今回は立ち止まるとすぐにつま先が痛くなってきた。

ゲーター:OR バーグラスゲーター
今回初使用!3年前から狙っていたクロコゲーターがLサイズしか残っていなかったので、
妥協してこちらにしたが、軽量コンパクトで使いやすかった。
装着したあとのシルエットもgood!

サングラス:axe
ほとんど出番なし。

ゴーグル:axe
稜線ではこれ無しで目が開けられない

ニットキャップ:ARC'TERYX CONTRAIL TOQUE
耳まで隠れるざっくり系ニットキャップ。耳の裏にはフリースがあててあります。
長時間使用すると獣臭が漂ってくるのが×。

目出帽:icebeaker
出番なし。

ネックゲイター:smartwool ネックゲイター
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ニットキャップと組み合わせれば、目出帽いらず。

ラジオ:sony 山ラジオ
テントでの停滞時に役立った。

カメラ:Nikon COOLPIX P5100
低温ですぐに電池が切れてしまったため、今回は写真が少ない。

テントシューズ:magicmountain エレファントット
今回の装備でもっとも気に入ったギア。手が冷たいときはこれを手袋代わりにすると、
すぐにあったかくなった。
この使い方オススメです。

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2010年01月21日

南八ヶ岳ハイキング(冬) Day2

夜寝れるかどうか心配だったが、借り物のisukaスーパーデナリ(−30℃まで対応)のおかげで、
むしろ暑いくらいだった(笑)

1:00頃 目を覚まし2時間ほど眠れず
(考えられる原因:乾燥していて喉が渇いていた、フーデッドヘリオスが窮屈だった、テントシューズが暑かった)

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テントの前室@(内側には凍った水滴がびっしりと張り付いている)

3:00頃 フーデッドヘリオスを脱いで背中に敷き、テントシューズを脱いでやっと眠りに就けた

5:53 起床

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起きたら何よりもまず先にガスランタンに火をつけ、暖をとる

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前室A

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前室B

天気予報では今日の午後から全国的に崩れると言っていたが、現時点で空はどんよりとした曇空。
いかし、主稜線の輪郭ははっきりと確認できるのでとりあえずアタックザックで硫黄岳を目指すことにする。
一応予定では赤岳鉱泉を出発し硫黄岳ー横岳ー赤岳と縦走して赤岳鉱泉へと戻ってくるつもりだ。

朝飯は昨夜のキムチ鍋の残り汁にうどんを入れて食べる。

7:16 熱々のレモンティーを魔法瓶に入れ、パッキングを済ませ出発

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歩き始めて2時間くらいは樹林帯の中を延々とスイッチバックが続く。

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今回のパートナーMさん
JKTはcloudveilコーベンプラスJK、オーバーパンツはMammut、ブーツはSCARPAサミットGTX、
ピッケルはPetzlCharletサミット、アイゼンはPetzlCharlet、アタックザックはGrivel。

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ハイマツの上を直登する

10:00前 赤岩の頭に到着(小休憩)

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横岳、赤岳そしてその右には阿弥陀岳もきれいに見えた
稜線に出たので展望は良くなったが、風も強烈に吹くようになった。

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ここで後から出発した3人組(うち1人はHAGLOFSのJKTを着たガイド)に追い抜かれる。

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風下には雪庇(せっぴ)ができている

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2日目の足回りとピッケル
アイゼンは昨年買ってまだ使ったことのなかったPetzl Charletバサック(フレックスロック)、
ピッケルはBD ベノムアッズを購入するはずだったが、売れてしまい結局借り物のDMM サーク

10:00過ぎ 硫黄岳山頂に到着(風がハンパなく目を開けてられない)
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写真ではサングラスを装着しているが、このあとすぐにゴーグルに付け替えた

どら焼きを食べる(氷点下でも凍らず旨い!)

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しばらくはケルンに導かれるようにして進んでいく

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硫黄岳山荘を越えて10分ほど歩いた所で目を上げると、
これから行く予定の赤岳にガスがかかりピークが霞んできている。
これはまずいということになり、Mさんと進退を話し合った結果、無念の撤退となった。
この時、冬山の恐さを身をもって感じた。特に天候の急変ぶりには驚いた。

せっかくここまで来たので硫黄岳山荘の軒先で持ってきたレモンティーを飲む。
次第に雪が降ってきて吹雪いてきたので、急いで来た道を引き返す。

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一気に森林限界まで下るが、一部早くもトレース(足跡)が消えかけている箇所もあり、
1人だったらどうっていただろうと考えると違う意味の寒気がした。
なにはともあれ12時頃無事に赤岳鉱泉へ戻ってくることができた。

小屋でMさんにコーヒーをごちそうになり、行動食をかじって昼食をとる。

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アイスキャンディーの前で一枚

午後は雪が降り続いているため遠くには行けず、テントの横にかまくらをつくったり、
テントの雪かきに追われたりして時間が過ぎていった。

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posted by terra at 14:14 | Comment(0) | hiking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月15日

南八ヶ岳ハイキング(冬) Day1

2010.01.11(月) 天気:快晴

6:58 最寄り駅を出発 7:42 京都駅に到着

7:53 新幹線に乗り込み名古屋へ 8:35 名古屋駅に到着

9:00 特急「しなの」に乗換え、塩尻へ 10:50 塩尻駅に到着

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塩尻駅から北アルプスもきれいに見えた

11:00 普通電車に乗換え、茅野へ 11:35 茅野駅に到着

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茅野駅から見た八ヶ岳の峰々

12:15 バスで一路美濃戸口を目指す(バス運賃:往復1500円) 12:50 美濃戸口に到着

13:15 ゲイターやストックを装着し、赤岳鉱泉へ向け歩き出す

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出発前にザックを背負ったら24kgあり、さらに水や上着などを足したので
このとき総重量は26kg程あったと思われる。

14:05 美濃戸山荘通過(山荘は多くの登山客で賑わっていた)
僕達は少し先の日当たりの良い場所で休憩をとった。

14:15 出発

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9〜11日は3連休だったので多くのハイカーが歩いており、
トレースがしっかりついていたので歩きやすかった。
アイスクライミング帰りと思われるダブルアックスをザックに付けたクライマーの姿も目立った。

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雪を溶かして流れる川は硫黄臭く、岩を赤く染めていた。

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初日の足回り

15:15 堤防を通過

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樹林帯を進む

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木々の間から大同心が姿を見せた

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青空に映える主稜線

16:10 赤岳鉱泉に到着(小屋でテン泊の受付を済ませる)テン場代:1人1000円

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アイスキャンディーが見えればもうそこは今夜の幕営地、赤岳鉱泉だ

17:00過ぎ ペグを打つのに手こずりながらもなんとか設営完了

17:30頃 夕飯の準備を始める

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さむーい夜は熱々のキムチ鍋が最高に旨い!

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こちらは昨年のクリスマスパーティのプレゼント交換でもらったレアな泡盛「泡波」
(チラッと見えてるウエアはicebreakerの320)

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この日赤岳鉱泉のテン場にテントを張ったのは僕らを含め3パーティーだけだった。

21:00頃 就寝。

帰ってから風邪をこじらせてしまい、鼻をすすりながら書いてます人気ブログランキングへ



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2009年12月10日

鈴鹿南部日帰り縦走 2009.12.09

春に、こんな記事を書いておきながらまったく行けていなかった鈴鹿縦走。

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昭文社の『山と高原地図』だけでは不安だったので国土交通省の1/25000地図も準備して、
本当は一気に鈴鹿山脈を南から北へ縦走したかったが、日程と天候の関係で
ひとまず最南部を日帰りで一人歩いてきた。

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今回のルートはJR柘植駅から歩き出し、旗山〜那須ヶ原山〜高畑山〜鈴鹿峠〜三子山〜霧ヶ岳を
越え、土山の山女(あけび)原集落に下りるおよそ18〜20km。
距離にしたら大したことないかもしれないが、アップダウンが激しく相当ハードなコースだった。

5:55 起床

6:28 発車

7:05 柘植駅着
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7:12 歩き出す(しばらくは車道歩き)
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7:22 登山道分岐を右に曲がる
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今朝は冷え込み霜が下りていた(今朝の気温1℃ by sunto コメット)

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歩き始めは寒いので完全防寒で(写真のグローブはCloudveil Run Don't Walk GLOVE)

<今回のウエア>
・ベースレイヤー:Marvel Peak アウトラストロングスリーブTシャツ(ジップアップ)
・セカンドレイヤー1:MONTURA THERMIC MAGLIA 
・セカンドレイヤー2:marmot ドライクライムウインドシャツ(最初だけ使用)
・サポートタイツ:skins スポーツロングタイツ(もらい物)
・パンツ:TNF 商品名不明(もらい物)
・インサレーション1:patagonia R2ジャケット(アプローチ+休憩時に使用)
・インサレーション2:TNF ライトヒートジャケット(出番なし)
・レインウエア:MHW スイフトジャケット+TNF レインテックスフライトパンツ(出番なし)

7:55 分岐通過
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コンビニで買ったお茶1Lとは別に昼のカップラーメン用に、ここで水を400ml汲む
(ここでもっと汲んでおけばよかったと後々後悔することに…)

急登を登り、一気に高度をかせぐ

8:10 旗山通過
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8:22 分岐通過(鹿の足跡多し)

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滋賀県側の展望(天気予報では曇りとなっていたが、気持ちのよい青空が広がっている)

8:32 北打山通過(途中カメラのセルフを使って遊ぶ)
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8:45 ぞろぞろ峠通過(ここまでの下りは走る)
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エアリアマップでは「ゾロ峠」となっているが、どちらでもよいのだろうか。

9:00 倉部山通過
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これから歩く山々を望む

9:10 急登を登り切り、三国岳に到着(休憩)標高715m
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左に行けば忍者岳と記されているが、今回は右へ。

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ご親切にこんな看板まで建てられている。

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こんな急な下りは慎重に進む

9:15 出発 *この辺のトレイルは藪漕ぎを予想していたが、かなりきれいに整備されている

9:35〜45 意味もなく休憩

10:03 急なアップダウンを繰り返し、ようやく那須ヶ原山着(休憩)
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山頂には石室が建っている

10:12 出発 

10:40 唐木山通過(「坂下峠まで30分」の道標有り)
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唐木山を振り返る

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このあたりはガレ場になっている

10:57 坂下峠通過(ここまで急な下りで、ここからは急な登りになる)

11:00 出発(ここから溝干山まで巻き道もあるが、ガレ場ルートを選択)

11:15 溝干山(770m)通過(急登終わり)

11:30 高畑山着(昼食休憩) ここが今回の縦走のほぼ中間地点
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360度、抜群の展望にしばし見惚れる

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御在所方面(丸で囲んだのが鎌ヶ岳)

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下を見ると国道1号線と新名神が走っている

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三重方面(遠く伊勢湾も確認できた)

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今回も湯沸かしはエスビット。燃料は前回の使いさしを使った。
この鍋でちょうどカップラーメン用のお湯(350ml)が沸かせる(ここポイント!)

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風が強く、ライターでは燃料に火が移らなったので、REIのストームプルーフマッチを使用した。
これなら一発で着火!

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完全燃焼後はこんな風にこびり付いて取れなくなる

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今回のザックと新調したZシート(座布団)

12:20 出発

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鎖場

12:46 鈴鹿峠着(5分休憩)「ここから四方草(しおそ)山まで135分」の道標有り
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ここは東海自然歩道との交差点となっている(うしろは茶畑)

12:51 出発「(東海自然歩道経由で)安楽峠まで7.1km」

13:10 東海自然歩道との分岐通過(このままでは予定していた下山口から出るバスに間に合わない)

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今回の足回り
写真では確認できないが、ソックス(Newzealand Sock Company MINI CREW LITE HIKER)が
蒸れてダメだった。

13:25 三子(みつご)山(U峰)通過(もうフラフラ…おまけに水も底をつく…)

13:33 三子山(T峰)通過(「四方草山まで70分」の道標)

14:33 四方草山(標高667.4m)に到着(途中方向感覚がおかしくなり、しばらく逆走する…)

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この辺りは藪が茂っている

14:55 霧ヶ岳着(休憩)
このままでは完全に間に合わないので最寄の集落に下山することにする。
さらにバスの時間を役場に電話して調べる。あんドーナツを食べて少し元気が出た。

15:07 出発(前半飛ばした影響か、左足の付け根が痛み足が上がらない)

15:15 錐山通過

ここからコースをロストし、谷沿いに下ってゆく
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黄色い線が実際に下りたコース

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残り少ない体力を振り絞って、道なき道を強引に下ってゆくと、林道に合流した。

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この辺りは手入れされていないのか、ずいぶん木々が荒れてしまっている

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行く手にも立ちふさがっている

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猪の爪痕か?このあと、しばらく猪に遭わぬかビビリながら行く…。

16:00 山女原集落に下山
ここからのバスはすでに終わっていたので、バスが出ている山内まで車道を歩く。

ラジオを聞きながら車道をとぼとぼ歩く。
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先ほどまで歩いていた三子山と四方草山を見上げる。

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きわめて日本的な風景である

17:06 自販機でコーラを買い、山内集落から貴生川行きのバスに乗り込む(バス代:250円)

17:50 貴生川駅着

18:08 電車に乗り込み、我が家へ向かう

このあと3日間はかなりの筋肉痛…。

いったい今回だけでどれだけのピークを越えただろう人気ブログランキングへ


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2009年11月30日

鉄人ハイク 2009.11.28-29

僕が所属するクラブの毎年恒例企画、その名も「鉄人ハイク」。
今年も総勢33名(1名膝痛のため無念の途中リタイア)の部員が滋賀県高島市(旧朽木村)の
学舎から京都北山を抜け、京都市左京区の叡山電車沿いにある学校まで約60kmの道のりを
日中夜かけて歩き抜いた。

土曜の朝と昼にそれぞれ送迎部隊の車に乗り込み朽木へ。
学舎に着いてからは暇なので夜の出発に備え寝る者、外で遊ぶ者などいろいろ。
夜は17時ごろからカレーを作り始めて19時から大宴会。
といっても、この後の事を考えて皆いつもより酒は控えめ。
自分は昼間外でフリスビーをして遊んでいたので2時間ほど仮眠をとる。
日付変わって翌日曜の1時から片づけを始め、2:50サポート隊のOB・OGさんに見送られ
一路学校を目指す。
ルートはアスファルト6割に登山道4割。

この「鉄人ハイク」は全員強制参加ということで、もちろん今回のメンバー33名の中には
僕のような山(道具?)バカもいれば、いつも呑み会しかこないような者もいる。
それでも皆「歩いて学校へ帰る」という目的を果たすためひたすら歩き続ける。
ちなみに僕がインドへ行っている間に行われた昨年は雨天&飲み過ぎで
(史上初の?)途中中止となっている。

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歩き始めはアスファルトの道をヘッドランプを点けて歩く

僕のウエアはicebrakerのポロシャツ(半袖)の上にmarmotドライクライムウインドシャツ、OR フェロシィーフーディーというレイヤリングだったが、これだけだと夜は歩いていても寒かった。

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途中で15分休憩を2回ほどはさみながら歩き始めて2時間半。
ようやく最初のチェックポイントである大黒谷キャンプ場が近づいてきた。
ここで出発前に握っておいたおにぎりとみそ汁(インスタント)を補給し、
夜が明けるのを待って出発。

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霞がかった朝の景色は神秘的

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ここからは旧鯖街道である登山道を八丁平へ向け登って行く

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しばらくは九十九折の道が続く。

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変な形の木(なんだか絡み付いてきそう)

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例年よりも遅いペースだが、なんとか皆九十九折を登りきり八丁平へたどり着く
ここから少し西へ行くと峰床山(標高970m)があるが、
寄っていると遠回りになるので毎回スルー。

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この八丁平は高層湿原で学術的にも価値のある場所らしい

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クリやミズナラの木もしっかり管理されている

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澄んだ色の小川も流れている
静寂な時間を約束してくるであろう八丁平であるが、
京都在住のハイカーもなかなか来る人は少ないのではないだろうか。

ここから下りに差し掛かるが、2年生の女子部員Sが右膝を痛めてしまい、
結局次のチェックポイントで無念のリタイア。
Sちゃん、来年こそスルーハイク目指して頑張れ!

11:50 ニノ谷管理舎に到着(ここでサポート隊から熱々の豚汁が振舞われる)

12:30 出発

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ここからは再びアスファルトの道を1時間ほど歩く
途中小さな集落を通る。

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滝谷山の登山道に入る手前で雨がポツポツし出したので皆カッパを着る
(僕はまだ着ない)

結局雨は降らず皆急登を歩き、暑いので脱ぐ
先ほどカッパを着込んだポイントから歩き始めて45分。
登り道を登り切ったところで15分休憩(ここでZシートを忘れたことに後で気付くが遅し…)
今はなき旧カラーでお気に入りだったので正直取りに戻りたかったが、
団体行動の輪を乱してはならないので泣く泣く諦める。

ここでも滝谷山(標高876m)のピークはスルーして百井(「ももい」と読む)へ下る

15:30 次のチェックポイントである「百井青少年キャンプ場」へ到着するが、
まだサポート隊が来ておらず、フリスビーをして待つこと40分
ようやくサポート隊が到着し、カップラーメンをいただく

17:00頃 もうすでに空が薄暗くなってきているので、ヘッドランプを用意して出発

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百井峠までしばらくアスファルト道を歩き、そこからは鞍馬まで足場の悪い谷沿いの山道を
ヘッドランプの明かりを頼りに歩いて行く
(よく見るとヘッドランプを頭に付けずに、首から下げている者が多いな…)

19:00頃 鞍馬に到着

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紅葉のライトアップは11月30日まで

皆寝不足と疲労とでクタクタになりながらなんとかゴール!

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最後は今回の企画者3名を胴上げ


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2009年11月26日

六甲ハイキング 2009.11.21

11月21日(土)に日帰りで六甲山へ行ってきた。
今回のメンバーはWVの後輩2人と僕の男3人。

朝10時に阪急芦屋川駅に集合し、川に沿って歩いてゆく。
この日は3連休の初日ということもあってか、駅に降り立った時からハイカーがわんさかいた。
六甲はこれで3回目(今年は2月以来2回目)だが、過去2回は風吹岩経由で有馬まで抜けていたので
今回は前から行きたかった荒地山経由で六甲を目指すことにする。

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登山口では大谷茶屋のゴリラ君が出迎え

六甲のおいしい水をたっぷり汲んで出発。

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トイレ脇の急登をしばらく歩くと視界が開け、神戸港を眺めることができる

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ここから岩梯子

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下から

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上から

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こんな岩の下もくぐったり

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この岩は!!

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だいぶ色あせてきているが、まだまだ紅葉もきれい

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岩梯子途中の岩で休んでいた50代くらいのクライマー
撮ってくれといわんばかりの構図だったので撮ってみた。

12:00 荒地山スルー

このあと道を間違え、よくわからない道に出たが、勘を頼りに本ルートへ戻る。
(ちゃんと地図も見ました)

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3度目にして初めて立ち寄る「横池」
猫が「なんかくれ」とにゃーにゃー鳴いていた。

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本ルートへ合流すると人、人、人!
抜きつ抜かれつを繰り返す。しかし、もっと若者がいるかと思っていたが、
それほどでもなかった。

13:00 雨ヶ峠で昼食タイム

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ついにデビューのEsbit Wing Stove
若干着火に手間取ったが、慣れれば問題ないだろう。

これだと手が熱くならなくて良さそう。
この日は無風だったので、風防なしでも湧いたかも。

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風防&蓋を使い300mのお湯が4分30秒で完全沸騰(この時点で火を吹き消した)
このくらいのお湯を沸かすだけなら、まだ燃料は半分以上残る。

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消化後の燃料

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フリーズドライの中華スープ(ふかひれ入り)

後輩2人分のお湯を沸かすのにはガスを使ったが、1人は固形燃料に興味津々の模様。
果たして彼もULにはまってしまうのか…??

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お手製の握り飯をがっつく(具は昆布)

ゆっくり40分ほどランチタイムを満喫し、一路有馬温泉へ

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紅葉のシングルトラック

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このあたりは標高が低いのかまだまだ色鮮やかな紅葉が見られた

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六甲の主と初遭遇(すっかり人間慣れしている)

山頂はスルーしようかと思ったが、後輩が行きたいというので立ち寄ることに。

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何だかシュールな六甲山頂

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一軒茶屋(この日は繁盛していた)

ここからの下りはトレラン風に駆け抜ける

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有馬も人!人!人!

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過去2回はいずれも「銀の湯」だったので、今回は「金の湯」にしたが、
浴槽にさえ浸かれないくらい満員!

何とか風呂から出て、とりあえずビールで乾杯!

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16:40発芦屋川行きのバスも満員…

この後、後輩と一緒にSHMWに寄ってきた。
この日はクライミングイベントのため、奥さん1人で店番をされていた。
偶然にも僕も時々お邪魔しているこちらのブロガーさんに出会った。

このあと家に帰って山で使った鍋を開けると、なにやら白い粉状のものが散乱している。
「なんやこれ!?」と思って調べてみると、下りで走ったときに残りの固形燃料の外側が
砕けてしまった模様…。
これからはしっかり密封して揺れないようにしておこうと肝に銘じる。


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タグ:六甲山
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2009年11月23日

礼文島ハイキング

2009/09/09  天気:快晴

夏には300種以上の高山植物が咲き乱れるという花の島「礼文」。
この日はその礼文島の魅力を十分堪能できるといわれる「愛とロマンの8時間コース」を
ぶらりと歩いた。

5:25 起床

6:15 テン場を出発

6:27 バスに乗り込む

7:16 スコトン岬着
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日本最北端のトイレ!

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↑のソフトクリームだが、あんまり(というか全然)昆布の味がしなかった。
まぁ、してもそれはそれで嫌だが…。

7:45 歩き出す(しばらくは舗装された道をゆく)

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日本最北端の神社!?

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西からの風が強かったが、天気は快晴で気持ちいいハイキング日和となった

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8:25 分岐(ここから歩道歩きになる)
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8:37 ゴロタ岬

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途中漁村の中を通過する(写真は集落の外れに建っていた廃屋)

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9:28 集落途中の4時間コースとの分岐通過

9:50 澄海岬でウニ丼を食す(朝飯をまともに食っていなかったので腹ペコだ)
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これで2000円(なぜか器は発泡スチロール…)
この時期はバフンウニのシーズンが終わっていたので、ムラサキウニの丼しかない。
味はムラサキウニの方が若干落ちるらしいが、この舌の上でとろける感じは絶品。
思い出しただけで、よだれが出てくる…。

10:05 おなかが満たされたところに、ちょうどバスに乗った団体さんがやってきたので、
そそくさと立ち去る

10:25 分岐合流通過

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青い空と白い雲、そして草花の緑のコントラストがなんとも美しい景観を作り出している

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三脚(ゴリラポッド)をテントに置いてきたので木の枝に固定して一枚

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「海よ〜♪俺の海よ〜♪」(by加山○三)と口ずさみたくなる風景

10:40 分岐を左に行く(ここからはしばらく樹林帯が続く)

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11:30 5分ほど休憩をとる
地味にかかとに違和感を感じる。これは靴擦れの前兆だ…

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樹林帯を抜けると一気にガレ場になる。こんなところで足を踏み外したらえらいこっちゃ!

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この海岸沿いを30分ほど歩く
かなりの量のハングルごみが流れ着いていた。

12:50 宇遠内(ウエンナイ)に到着
この岬まで車道がないので、ここに来る方法は徒歩もしくは船しかない。
休憩処で少し休ませてもらい、アクエリアス(190円)を一本補給する。

13:00 ウエンナイを出発
ここから利尻山でも一緒だった名古屋から来たという百名山ハンターのおっちゃんと
しゃべりながら歩く。僕も結構早足で歩いていたが、このおっちゃんの歩くペースは
ほんまに速い。

13:45 林道分岐着
ここでこのまま香深まで行くというおっちゃんに別れを告げ、僕は一旦キャンプ場へ戻る。

途中、道に沿って流れている川でバシャバシャと音がしていたので何事かと思って
地元の方に尋ねると、鮭が産卵のため川を上ってきているとのことだった。
北海道本島でなく、こんな果ての島で遡上する鮭を見られたことに感動。

14:10頃 テン場に戻ってくる 
昨日は夕方付いたので管理さんがいなかったが、今日はおられたので昨日の分と
今日の分のサイト代を払う。

15:30 歩き疲れたのでしばらく休むことにする
キャンプ場の管理棟に『ビーパル』のバックナンバーが93年分くらいから
ずらっと置いてあったので、少しばかり読んでみた。
シェルパ斉藤の若かれし頃の写真も載っていたりして、なかなか興味深かった。
このままいつまででも読んでられそうだったが、続きはまた来た時にでも読むことにして、
ひとっ風呂浴びに銭湯へ。
バス代の280円を節約するため、徒歩で行く。
海岸沿いに歩くこと55分。やっと銭湯に到着。

帰りはバスの時間もなく、ヒッチハイクをこころみるも失敗し、再び55分かけて
とぼとぼ歩いて帰った。

晩飯は「セイコーマート」で買った「から揚げ丼弁当」。
これにみそ汁をつけた。ボリューム満点でお味もgood!

この夜はキャンプ場に誰もおらず、1人寂しく眠りについた人気ブログランキングへ






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2009年11月11日

台高北部縦走(後編)

<前編はこちら>

5:10 起床(まだ外は薄暗く、僕ら以外は誰も起きている気配がしない)
本当はもっとゆっくり寝ていたかったが、今日は高見山まで歩く予定なので、
眠い目をこすり、朝飯を食べに隣のテントへ行く。

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朝飯はHさんが用意してくれたパンにチーズ、ソーセージ、スープ、トマト、そしてデザートの梨

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プリムス等からトースト用の網が出ているが、フライパンにパンを乗せ蓋をして
少し焼くだけで外はカリッと中はふんわり焼きあがる。

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予想はしていたがbivy内側の結露のためシュラフが濡れてしまった。

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bivy外側は朝露でべっとり

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見事な朝焼けを堪能する

6:50 高見山を目指し明神平を出発
他のテントは大又を往復するのか、なかなか起きてこない。

7:05 水無山通過

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ゼロポイントのザックを背負った2人(ウシロ岩の頭にて)

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霧がかかった山並みが幻想的な景観をつくり出していた

7:35 国見山着(休憩)
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7:45 出発

8:06 馬駆ヶ辻分岐通過

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一部ススキが群生していた

8:16 赤ゾレ山分岐通過

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猪が身体を洗うヌタ場

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道を挟んで左が奈良県、右が三重県(植生がまったく異なる)

8:31 伊勢辻山着(休憩)
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8:45 出発

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明神平辺りは紅葉は終わっていたが、標高が下がるとまだまだ紅葉がきれい

ここからハンシ山へ向かう途中でいつの間にか登山道を間違え、
9:20頃そのことに気づく。
とりあえず地図とコンパスで現在地と進行方向を確認する。
それでもわからないので二手に別れ、今いる稜線をこのまま進んだほうが良いのか
左の稜線まで戻った方が良いのか考える。
結局、1本稜線を右に来ていたことがわかり、来た道を戻る。
しばらく戻ると無事に登山道のテープが見えてきたが、これが大きなタイムロスとなった。

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この道標を見逃してはいけない!!

僕たちが話に夢中になって左へ曲がるところをそのまま直進してしまい、
テープがないことに気づくのも遅かったが、このトレイルはどうやら
逆の高見山方面から歩いてくる人用に道標が建てられているようで、
僕たちのように明神平から北へ歩く人には大変見つけづらい位置に道標が建てられている。

10:03 道を間違え、30分ほど余計にかかったがなんとかハンシ山に到着し、ここで休憩をとる
この休憩中にこういう低山はしっかり読図をしながら歩くことを3人で確認する。
14:49発のバスに間に合うように下山したかったが、なかなかコースタイムを縮めることができない。どうやらこのコースタイムは相当厳しめに想定されているようだ。

10:13 気を取り直し、次の休憩地雲ヶ瀬山目指して出発

と思ったらいきなり道を間違え、稜線を歩くはずが沢の合流点に出る。
どうやらまたまた稜線を1本間違えたようだ…。
しかもかなり一気に下ってきたので、またハンシ山まで戻るのは厳しいと判断し、平衡する左の稜線へ出るため、急な斜面を藪を漕いで強行突破!
鹿の糞を踏み越え、トゲのある草花を掻き分けてひたすら前進、前進…

11:10 なんとか本ルートに合流し、仕切り直して出発
2度目の場合はテープが着いてあったので、勝手に大丈夫だと思い込み
それだけを頼りにしてしまったのが原因だと考える。
植林が盛んな山は登山道と林業用の道を間違えやすいので注意が必要だ。

12:00 雲ヶ瀬山着(昼飯休憩)

12:15 出発

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高見山

途中3度(みたび)道を間違えそうになるが、間一髪のところでHさんが気づき事なきを得た。

12:45 高見峠(大峠)に到着
14:49のバスに乗るなら高見山へ行かずにここから林道を歩いて下山することになるが、
せっかくここまで来たので、高見山へ登りゆっくり温泉に入って
一本後のバス(17:25)で帰ることにする。

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登山口にある鳥居(11月とは思えないくらい暖かいのでTシャツ1枚になる)

13:10 高見山山頂へ向け出発(300名山だけあってか中高年のハイカーが多い)

14:00 ひたすら登り続けて山頂に到着(ほぼコースタイム通り)
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北には曽爾村を代表する兜岳と鎧岳がきれいに見えた

14:32 出発

14:53 分岐通過

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北海道に続き、ハイキングにかかせなくなったospreyグラブバッグ
(とアシックスアウトドアマスター重廣恒男さんの似顔絵がプリントされたタラスブルバのTシャツ)

15:08 高見杉通過
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立派な杉だ

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なにかわからないが、きれいな実

15:45 下山
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温泉「たかすみの湯」(500円)で汗を流す。やはり山を下りてすぐの温泉は格別!
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17:25 榛原行きのバスに乗り込む(下平田〜榛原:1060円)

18:15ごろ 榛原駅に到着
 
帰りに大和八木で途中下車し、「鳥貴族」で夕飯を食べて帰路についた。


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タグ:台高 縦走
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2009年11月10日

台高北部縦走(前編)

奈良と三重の県境に位置する大台ケ原と高見山を結ぶ台高山脈。
今回はその北部を一泊二日で縦走してきた。
今回のメンバーは5月の比良山一泊ハイキング以来となるHさんとNさんと僕の3人。
思わぬアクシデントもあったが、2日通して天気に恵まれ充実した山行となった。

朝8時過ぎに京都駅でNさんと合流し、近鉄電車で一路榛原へ。
榛原で先に着いていたHさんと合流し、バスで登山口の大又へ。

近鉄電車:京都〜榛原1040円
奈良交通バス:榛原〜大又1260円

11:10 家を出て4時間かかって大又に到着(遠かった…)

11:25 トイレやパッキングを済ませ、薊(あざみ)岳経由で今夜の幕営地である明神平へ向け出発
(気温は暑くもなく寒くもなく。ウエアはロンTの上にTシャツを重ねた)

*現在、10月の台風の影響で明神平への最短コースである大又林道が通行止めとなっている。

途中、2〜30人の中高年の団体さんとすれ違う(「若いわね〜」と連呼される)

12:20 昼飯休憩(おにぎり2つをたいらげ、Hさんのから差し入れのパンを頂戴した)
丁度ここで同じように明神平へ向かうという子連れのハイカー(ミレーのでかいザックを背負った父と7、8歳くらいの息子)に出会う。
しかし、杉林の単調なトレイルのため息子が父の思うように歩いてくれず、だいぶ苦戦しているようだった。
結局、この後明神平でこの親子連れに合うことはなかった。(途中で断念したのだろう)

12:45 昼飯を食べ終え出発

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ひたすら杉林が続く。さすがは日本屈指の杉の産地、吉野

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存在感のある老木。なんという木だろう。

13:45 大鏡山着(休憩)おにぎりを1つ食べる
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14:00 出発

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木屋ノ尾頭からの展望

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今回のシューズ(靴擦れもなく、つま先が痛むこともなくなかり調子良かった。しいて言うなら親指の裏側が若干痛んだくらい)

15:18 薊(あざみ)岳着

15:30 出発

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薊岳〜前山間は一部やせた稜線や岩場もある

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前山を越え、明神岳方面との分岐を左に巻き、明神平へ

16:45 大又からここまで予想以上に時間がかかったが、無事に明神平に到着
明神平に来るのは初めてだったので凄く楽しみにしていたが、ここは最高のロケーションの幕営地だ。
前々から こちらのblogなどで評判は聞いていたがなるほど納得!

17:00 一旦はサイトを決めたが、近くにいた先着のハイカーに「ここ(明神平)は広いし、うるさくするならもっと離れた所に張ってくれ」と言われ、移動する。
まぁ、明日も早いので、そんなにうるさくするつもりはないのだが、
ここは素直に場所をゆずった。

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しばし夕焼けを眺める

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今回の寝床は天気が良いとわかっていたので、8割ほど修理が終わったORのbivyにしてみた。

暗くなる前に各自今夜の準備にとりかかる。ちなみに僕は夕飯担当だ。
Hさんは比良に続き焚き火跡を利用し、薪を拾って手際よく火を起こす。
手慣れたものである。

2009110909.jpg
前日にあらかじめ下処理をして持ってきたキムチ鍋セット
野菜は全てカットし、大根と人参はすぐに食べられるように下湯してある。
ニラは家の畑で雑草と化しているのを摘んできた。
3人分の量がわからないので、念のため多目に持ってきた。
厚揚げはNさんからのリクエスト。
あと、米も家でといできたのでそのまま火にかけるだけ。

日も暮れてここからはキムチ鍋パーティー
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お鍋はMSRブラックライト。お玉は百均。
今回のストーブはガソリンではなく、ガスにした。

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酒も少しだけ担いできた(あと、これにワンカップも)

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焚き火を囲み、旨い飯を食べ、仲間と語らう
(ただし薪が湿気ているのか、煙と灰が凄い…)

22時ごろ満点の星の下、野宿スタイルで眠りにつく…。
深夜になっても思ったほど気温が下がらず、快適な夜だった。
(1、2度鹿の鳴き声で目が覚めたが)

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タグ:縦走 台高
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2009年10月23日

利尻山ハイキング

2009/09/08 天気:晴れ

4:30 カラスがうるさくて目を覚ますが2度寝

5:20 起床

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昨日の雨はなんだったのかと思うほど、すっきりと晴れた!

6:05 パッキングを済ませ、歩き出す
昨日島に着いたときは一式背負って反対岸の沓形方面へ抜けようかと思ったが、
こっちに帰ってこれば温泉が待っているので、
テントはそのままにしてサブザックでピストンすることにした。
サブザックは毎度おなじみmarmotコンプレッサー。とospreyグラブバック。

6:10 外国人アベックとしばらく車道を歩き、自分はハイキングコースへ入る

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入り口にはこんな立派な看板が。

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朝の木漏れ日が気持ち良い。

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北の島独特のにおいや植生、空気などやっぱり来て良かったと早くも実感。

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こんなキノコもいたる所に。

6:35 標高270m地点で、日本百名水にも選ばれている「甘露泉水」を汲む

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名前の通り甘くておいしい。

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この先給水ポイントがないので、しっかり2リットル汲んでおく。

6:55 気温が上がってきたので上着をぬぎ、出発

7:11 4合目通過

7:30 5合目で休憩

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礼文島がきれいに見える

7:36 出発

7:48 6合目通過

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ガスってきた

8:03 7合目通過

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徐々に色づき始めた高山植物

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8:08 標高940m地点通過(「頂上まで2590m」の道標あり)

8:29 8合目で休憩(朝飯の残りのパンを食べ、寒くなってきたので上着を着る)

8:49 出発(ガスで辺り一面真っ白、おまけに物凄い風!)

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この辺りから道直し用の資材が点々と置かれている。

2009101922.jpg
と思ったら、こんな天気の中4,5人の方が作業していた。

2009101924.jpg
こんな急傾斜の坂に↓

2009101923.jpg
↑のような階段を設置しているところだった。

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作業員の方々は避難小屋に1ヶ月ほど住み込んで作業を続けておられるそうだ。
ご苦労様です。

2009101926.jpg
ところどころこんなきれいな花も咲いていた。

9:19 9合目通過(話に聞いていた通り、この辺もかなりトレイルが荒れている)

9:40 沓形コースとの合流地点通過
沓形コースはもっと荒廃が進んでいるようだが今回はパスしたので、
どんな状況だったかはわからない。

9:50 山頂に到着

2009101928.jpg
正確には南方の方が標高は高いが、危険なので立ち入り禁止となっており、
この社のある北方が最高点となっている。

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ローソク岩

2009101927.jpg
南側は視界が開けているが、やはりガスが多い

山頂には自分以外に6名のハイカーがいた。
なんと1時間以上ここでガスが晴れるのを待っている人もいた。
その中に昨夜「眉倶楽部」で一緒だったおっちゃんの姿もあった。
このおっちゃんは今日礼文島へ渡るそうだ。

10:08 しばらくガスが晴れるのを待っていたが、今から下りたら15:30の礼文島行きの
フェリーに間に合うとおっちゃんに言われ、即断で山頂をあとにする。

10:23 9合目通過(足元には十分気をつけつつ、快調に飛ばす)

10:37 避難小屋通過

10:45 8合目通過

11:04 940m地点通過

11:06 7合目通過

11:17 6合目通過

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ガスっていたのは6合目から上だけだったようで、ここまで下りてくれば
気持ちの良い天気(だたしトレイル両サイドの白樺で頭を何度かぶつけた…)

11:26 5合目通過

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ペシ岬も眺めることができた。

11:42 4合目通過(ここでも昨夜「眉倶楽部」で一緒だったM大生とすれ違う)

12:00 「甘露泉水」通過

12:10 登山口のキャンプ場で昼飯休憩
ずっとトイレを我慢していたので、慌てて駆け込む

12:25 おにぎり3つを平らげ、靴の泥を落として「ゆ〜に」キャンプ場へ

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大雪対策なのか、バンガローはこんな形をしていた。

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ミラーを利用して一枚。

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下山口からは30分ほど車道歩きが続く

12:55 キャンプ場へ帰ってくる
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バスに間に合うよう急いでテントを撤収し、向かいにある温泉へ。

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2009年10月15日

大雪・十勝縦走 Day4(前編)

2009/09/15 天気:曇り→ガス(時々雹)  気温:不明 

5:00起床
この辺りは熊の出没地帯となっているので、寝る前は熊のことが心配だったが、
夜中に一度も目が覚めることはなかった。

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天気予報によると、旭川地域は午後から雨が降るようだが、
今のところ雨は降っておらず、朝焼けが見れた。

コーヒーを飲み、餅入り棒ラーメンを食べてパッキングをする。

6:40出発
昨晩双子池に泊まったのは自分だけだと思っていたら、
離れた所でもう1人テントを張ってきたようで、歩き始めてすぐにすれ違った。
30代くらいのソロハイカーで白銀荘から入ってこれから黒岳の方まで行くそうだ。
上着はHAGLOFSでザックもHAGLOFSマトリックスを背負っていた。

オプタテシケ山まで急な登りをひたすら歩いていく。

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途中、本州ではあまり見かけない花が咲いていた。

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東側に目をやると石狩、ニペソツ岳を眺めることができる。

8:10 やっと急登を登り切った所で休憩
昨日双子池でやめておいて正解だった。

8:15 出発

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稜線に出てからは、やせた尾根歩きがしばらく続く。

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8:25 オプタテシケ山通過(ソロハイカーとすれ違う)
ここからは美瑛富士避難小屋まで下りが続くが、
途中2つの小ピークを越えなければならない。

9:25カガリ岳通過(ガスが晴れて遠く富良野の町が見える)
2009093028.jpg

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正面に美瑛富士が姿を見せる。

10:05 美瑛富士避難小屋
この分岐手前でナキウサギが顔を出したので、その姿をシャッターに収めようと
しばらくその場でねばるが結局写真は撮れず。残念。

10:20 4日目となると身体も重く、多めに休憩をとり再び歩き出す。

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この辺りはハイマツ帯となっており、ホシガラスが餌を食べた後が
いたるで見られる。(「美瑛富士1.1km、美瑛岳2.1km」と書いた道標有り)

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10:40 美瑛富士分岐通過(十勝岳まで5.5km)
ここからこの縦走最長且つ急激な登り坂が行く手に立ちはだかっていた!

11:25 フラフラになりながらなんとか美瑛岳分岐にたどり着く(ここで休憩)
この急登を登りだしてから、やたらと右足の足首の上の部分が痛み出す。
そのままだと激痛で歩くことも辛いので、右足の靴紐を緩めて歩く。

11:40 出発しようとザックを背負おうとしたらアクシデント発生!
なんと、ハイドレーションの先がチューブから抜けてしまい、
中に入っていた今日の行動水1Lがほとんど流れ出てしまった…。
予備の水を汲んでおけばよかったと悔やむが遅し…。
なくなったものはしょうがないので、残りのわずかな水を頼りに
気を取り直して歩き出す。

2009093034.jpg
東側斜面の紅葉。
10数年前に降り積もった火山灰にもこうして新たな生命がいきづいている。
人間は自分達の良いように環境をかえてきたが、ここに生えている高山植物たちは
自ら環境に合わせて生き延びてきたんだな。

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美瑛岳左を巻いてピークを越えると突如眼前の光景が変わった!

2009093033.jpg
そこには火山活動によってできた黒と赤茶色の世界が広がり、
一瞬紅葉のことさえ頭から消えかけた。

ここからは気を引き締め直し、風が強くなる中をただひたすら十勝岳目指して
歩き続ける。

2009093035.jpg
トレイルは富士山のような砂利道で、一歩一歩足を埋めながら前進する。

13:10 十勝岳山頂手前の三角点通過(ガレ場が続く)
爆発した火山の痕跡が生々しく残る景色を右手に眺めながら黙々と歩く。

13:25 ついに十勝岳山頂に到着

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残念ながらガスで視界は利かないが、急いで写真を撮る。
写真を撮り終えると同時になんと雹が降ってきた!うひょー

13:40 急いで上ホロ避難小屋目指して出発(めっちゃ寒い!)
東側から猛烈な風を受け、時々身体をもって行かれそうになりながらも、
なんとか前進する。

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14:00 大砲石通過

14:15 上ホロ避難小屋着
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冬期利用も出来るように入り口は2階にも設けられている。

到着後、まず小屋から100mほど下がったところにある水場を確認しに行くが、
やはり地図の通り、この時期は涸れていた。
水がないので今夜の宿泊は取り消し、一気に下山することにする。
その前に小屋の中でしっかり休憩をとり、体力を回復させる。
行動食を食べながら、なかなか書けなかった日記を書く。

14:50 小屋をあとにする

15:10 上ホロ岳通過

15:20 上富良野岳分岐通過(ここから十勝岳登山口まで一気に下る)
分岐からは風下になったので、風はだいぶ弱まったが、雨がパラパラ降っている。

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右側には安政火口が荒々しい姿を作り出してる。

16:00 富良野岳方面との合流地点通過(ラジオの相撲中継が始まった)
富良野岳方面から1人のハイカーが下りてきたが、先に行くことにした。
 
16:50 下山
ここではテントが張れないので、17:25発の公共バスで白銀荘へ移動することに。

17:25 バスに乗る(白銀層まで運賃200円)

17:40 白銀荘着(テントの受付を済ませ、ロビーのテレビで相撲中継を観戦)

18:00 小雨が降る中、急いで今夜の寝床を設営する。どうやら今夜は貸切のようだ。
設営し終わるのを待っていたかのようにバケツをひっくり返したような
土砂降りの雨が降ってきた。
夕食用の水を汲みに行きたいが、この雨では出られそうにもないので
しばらくテントでボーっとする。
正直宿に泊まっても素泊まり2600円なのでそっちに泊まれば良かったと後々気付いたが、
今晩までは山にいることにして温泉にも入らず。

19:00 やっと雨が弱まってきたので、トイレで水を補給し夕食作り開始。 

20:00 疲れていたのかすぐに寝てしまった。

猛烈な嵐の音で目が覚めると、風でテントが左右にしなっていた。
とりあえず、一度起きてポールが折れないように中から風上方向にテントを押さえる。
22:00 だいぶ風も弱まったようなのでトイレへ行き歯を磨いて、再び就寝。

2009093040.jpg
翌朝はテン場から徒歩約5分の無料露天風呂へ。
平日の朝7:30にもかかわらず結構な人。

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2009年10月10日

大雪・十勝縦走 Day3(後編)

前編の続き

11:35 ツリガネ山出発(雲が多くなってきた)

12:08 三角点で休憩(トレイルミックスを食べる)

12:20 出発(かなり疲労が溜まってきたようだ)

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コスマヌプリ手前から今日歩いてきたトムラウシ山方面を振り返る。
雄大な眺めだ。

13:15 コスマヌプリで長めの休憩をとる

13:30 出発

この辺りも熊の糞が多い

13:50 コスマヌプリの次のピークを通過

14:07 カブト岩通過(巨岩がゴロゴロ)

14:10頃 途中の展望の良い所でケータイ電話を取り出し、電波があるかチェック。
2本立っていたのでメールを受信し、しばらくのんびりする。

14:30 出発

15:00頃 今日の幕営地である双子池付近に着いたが、サイトが見つからずしばらく探す

15:20 テントを張れそうな場所を見つけて設営し、水を汲みに行く
そこら中に熊の足跡や鹿の爪痕がくっきりと残っている

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昨年アメリカで購入した浄水器カタダインのハイカー。
約1年ぶりの使用だったが故障もなく、おいしい水が飲めた。
日本ではA&Fが輸入代理店をしているようだが、めちゃくちゃ高い!!

2009093022.jpg
つかの間の晴れ間を狙って湿気を含んだシュラフを干す。
こうして少しでも太陽に当てると温かくなる。 

16:45〜18:00 すっかり恒例となった相撲中継を聞きながら、のんびり夕食タイム
サーモンピラフとカレーうどんで腹一杯!
この後、もう一度水を汲みに行き、歯磨きをして、日記を書く
日に焼けたのか顔がヒリヒリする。
念のため、熊対策としてテントの横で小便をしてテントに入る。

明日は幕営地として十勝岳を越えた所にある上ホロ避難小屋を考えてるが、
エアリアマップによるとこの時期は水が涸れているようなので、
涸れていればそのまま一気に下山口の十勝岳温泉まで下りることにする。

それにしても、今日のコースはいつ熊に遭遇しておおかしくなかったが、
幸いにも無事に幕営地まで来れた。おそらく熊の方が避けてくれたのだろう。
今日は距離も長かったうえにアップダウンも多かったので結構疲れた。

2009093020.jpg
今回の地図&日記帳。

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2009年10月09日

大雪・十勝縦走 Day3(前編)

2009/09/14 天気:快晴→晴れ→曇り  朝の気温:おそらく2℃くらい

5:06 深い眠りから覚め、いつものようにシュラフをたたみ、目覚めのコーヒーを飲む。

5:50頃 朝飯(レガーのおしるこ)を食べ終え、ラジオを聴きながら便所へ。
あまり出る気配がなかったが、ここ以降便所がないので強引にでも用を足しておく。
使用済みのペーパーは持ち帰らないといけないので、α米のジップロックを
利用してそこに入れた。念のため、さらにそれを携帯トイレの袋に入れておく。
これで完璧。
便所に貼ってあった紙によると、どうやらここのトイレで出た排泄物はヘリで
下まで運ぶようだ。

6:10 パッキングを済ませる。

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昨夜は猛烈な風の音がしていたが、今朝は気持ちの晴れ空。風も無風に近い。
   
6:30 いざ出発!(今日の行動水は1リットル)
本日は今回の縦走のハイライトであるトムラウシ〜双子池キャンプ指定地を歩く。

6:55 分岐通過

7:30 急登手前で休憩(昨日多めに水を濾過しておいてよかった)

7:35 出発

7:49 急登A

8:10 急登終わり(ナキウサギの鳴き声が聞こえるが姿は見えない)

8:15 北沼分岐(ここからもガレた急登が山頂まで600mほど続く)
この辺りは影になっていることもあってか氷が張っていた。
7月に亡くなられた方に手をあわせてこの場をあとにする。

8:36 トムラウシ山頂着!

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今まで旭岳から歩いてきた山並みと、これから歩く十勝方面(↑)がきれいに見える。

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このトムラウシ山が今回の縦走の中間となる。

8:45 写真を撮り終え、山頂をあとにする

9:00 急坂を下り南沼分岐着
ここでトムラウシ温泉から歩いてきた青森県の男性と会話を交わす。
昨日は白雲避難小屋を出発してから誰とも会わなかったので、
人に出会うとやはり落ち着く。
男性はレンタカーを使い、日帰りでトムラウシを登りに来たらしい。
僕が昨日はヒサゴ沼の避難小屋に一人で泊まったと言ったら、かなり心配された。
確かに昨晩は心細かったが、僕にしてみればこの男性の登山用具の方が心配だった。
一応、熊よけの鈴は付けておられたようだったが…。

9:10 日記を書き終え出発(「美瑛富士避難小屋まで17.8km」の道標有)
17.8kmだと1時間3km歩いたとして、あとだいたい6時間もあれば辿り着けるが、
避難小屋手前のオプタテシケ山の登りが結構しんどいらしいので、
おそらく今日は双子池までになるだろう。

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途中ソロのおっちゃんハイカーとすれ違う。

10:15 美瑛町俵真布方面との分岐で休憩
ここまでコースタイム(CT)2h20mのところ、1h05mで歩いてくる。
ちょっとこのCTには疑問が残るが、短縮できた。

10:25 行動食を胃に入れ、次のピークであるツリガネ山目指して出発
休憩した分岐からツリガネ山まで一旦下って登り返すトレイルなのだが、
この辺り熊の糞がヤバイ!!
なので、熊には悪いが、ラジオのスピーカー音をMAXにして歩いた。
落ちてた糞の中にはできたてホヤホヤのものもあり、冷や汗が出た…。
糞以外にも鹿の爪あともいたるところにあった。

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分岐からずっと左手に見えるカール状地形の部分は紅葉がほんまにきれいやった。
反対側の斜面の紅葉もそれとかわらないくらい美しかった。
旭岳がある北部よりも南下してきた方が色の付き具合が良いように感じた。

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気持ちの良い紅葉のトレイルを分け入る。

11:26 ツリガネ山ピーク着(休憩)
最後の急登は思わず身体が後ろにのけぞるくらい急だった。
それにしてもヘリがやたらと飛んでいるな〜と思っていたら、ラジオで
今日トムラウシの現場検証がガイドを連れて行われているという情報が流れてきた。
どおりでうるさいはずだ。

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2009年10月01日

大雪・十勝縦走 Day2

2009/09/13  天気:雨→ガス  朝の気温2.3℃(小屋内)

夜中はそんなに寒さを感じることはなかった。インナーダウンも着ていたが
途中で暑くなったので枕の中に押し込んだ。
深夜2時頃一度目を覚ますと風雨の音が凄まじかった。
この時間で雨ということは雪になる心配はなさそうだ
(と思いながら再び眠りにつく…)

5:30頃、目を覚ますが、あいかわらず雨が降っている。
寒いのでシュラフの中でラジオをしばらく聴いていた。
どうやらラジオの天気予報によると、昼から雨はやむようなので、
とりあえず様子を見て、雨が弱まればヒサゴ沼まで行くことにする。

6:30頃、まわりも騒がしくなってきたのでシュラフから出て朝飯を作り
はじめる。

飯を食べながら隣のおっちゃんと会話を交わす。
おっちゃんはなんと十勝方面の白銀荘から入山してかれこれ3週間くらい
このあたりの山を歩いているようだ。この小屋の管理人さんとも友だちらしく、
麓まで乗ってきたチャリを置かせてもらっているらしい。
これまで山で何をしていたのか尋ねると、今日僕が行こうと思っているヒサゴ沼の
小屋に1週間いて、一旦旭川に下りて食料などを補給し、
この白雲小屋は今日で9日目だそうだ。
いったい何者なのか気になったが、立ち入った質問は控えておいた。
おっちゃんはOspreyエクソスの一番でかいサイズに最大で30kg近い荷物を
背負ってきたらしいが、背負い心地を尋ねたところ「腰で背負えば大丈夫」と
言っていた。
おっちゃんは大丈夫かもしれないが、エクソスは相当キツかっただろう…。

そのあと、管理人の有馬さんも加わりウ○コ談義に花を咲かせた。
気がつくと時間は9時半を回っており、とりあえず、いつでも出られるように
パッキングをしておく。
今日は日曜なので宿泊していたほとんどの人が下りることになっているが、
天候が悪くみんな様子を伺っているようだ。

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小屋は築30年以上ということだが、雪でも潰れないように頑丈に出来ている

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小屋は2階建てになっており、今回僕は一階を使った

10:00すぎ、雨が小康状態になってきたので、下山組がぞくぞくと出発していく。
僕も遅くなったが、管理さんたちに次回は鍋を食べに来ることを誓い、10:30小屋を出る。

雨はぱらぱらだが、気温も低いのでカッパを上下しっかり着込む。

11:15 高根ヶ原分岐通過
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ごらんの通り、通行禁止

12:15 休憩(右足かかとの靴擦れが痛む)

12:25 出発

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左側は崖のようになっている。このどこかに熊が写っているかも

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シラタマが実をつけていた。食べると湿布の香りが口いっぱいに広がる

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雪壁温泉、ヤンベ温泉方面は噴煙があがっていた

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ブルーベリー?これも美味

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笹薮を漕いで進まねばならない箇所も所々あった
しっかり鈴&ラジオを鳴らしてすすむ
こんな所で熊と出くわしたらオワリ…

2009093007.jpg
足元はぬかるんでいる。
大きな水溜りになっている所もあったが、気にせずジャブジャブ進む

12:30 木道が設置されている(この辺り強烈に獣のにおいがする)

13:10 忠別池に到着。休憩をとる(ここまではほぼコースタイム通り)

13:15 出発

13:58 忠別岳着
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2009093008.jpg
後ろを振り返ると、昨日歩いた旭岳方面が遠くに見えた

14:03 忠別岳発

14:41 忠別岳避難小屋への分岐
(「白雲まで10.3km、ヒサゴまで6.1km」の道標あり)

14:44 出発

15:21 五色岳着(このピークまでの登りの途中で熊の糞が落ちていた)
「トムラウシまで7.6km、化雲岳まで2.9km」

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ここでジェルを補給

15:28 出発
 
16:12 化雲岳山頂と巻き道との分岐を通過(モチロン巻き道を選択)

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木道が続き、その両サイドには綿毛のチングルマが咲き誇っていた

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セルフタイマーで

16:23 天人峡温泉方面への分岐通過(ハイマツ林の中に北キツネを発見!)

16:25 ヒサゴ沼へ下りる分岐通過(あともう少し!)

2009093012.jpg
ヒサゴ沼が姿を現した。あまりに幻想的な湖面にしばらく見惚れる

16:55 ヒサゴ沼避難小屋に到着!(なんとこの日は貸切。めっちゃ心細い…)

到着後まず、すぐに水を確保しに湖へ行く

17:35 夕飯作り開始(ラジオで相撲を聞きながら)
ラジオで孤独感を紛らわすが、やはり1人で過ごす避難小屋はどこか薄気味悪い…。

ゆっくり飯を食べて2日ぶりの歯磨きをしに外へ出ると雨風が強まり嵐の気配。
小屋の風下で風を避けながら急いで歯を磨く。これですっきり!

19:35 シュラフに潜り込み、野球中継を聞きながら眠りにつく。

*本日の歩行距離16.4km、所要時間およそ6時間半(休憩含め)

明日はコースタイムで12h20mのハードコース人気ブログランキングへ


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2009年09月28日

大雪・十勝縦走 Day1(後編)

<前編はこちら>

10:50旭岳山頂をあとにする。

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ここから少し下って間宮岳まで緩やかに登り返す。

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11:40間宮岳着。左手に御鉢平が見える。なかなかの迫力。
ソイジョイを食べ出発。途中札幌から来たという30代くらいの男性と話しながら歩く。
今年は紅葉の色付きがいまいちらしい。

2009092420.jpg
右前方には白雲岳が見える。

2009092421.jpg
御鉢平の紅葉。

2009092422.jpg
振り返ると先ほど登った旭岳が見えた。やはり風上と風下では雪の付き方が
まったく違うので、山の雰囲気も違って見える。

2009092424.jpg
12:30北海岳着。ここは黒岳方面との合流地点となっており、結構にぎやか。
これから行く白雲岳方面へも何組か行くようなので一安心。

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今回のバックパックはmacpacグリセード。
この日2人からこのバックパックのことで声をかけられた。

散々雪の上を歩いているので山靴の中はビショビショ…。
しかも、右足のかかとにまた靴擦れの気配が…。

2009092426.jpg
あちこちに紅葉したチングルマが咲いている。

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こちらも真っ赤に紅葉している。

2009092429.jpg
なだらかな登りを黙々と歩き、13:40に白雲岳との分岐に到着。
白雲岳のピークへはここからコースタイムで上り40分、下り30分となっている。
行くかどうか悩んだ末に今日のゴールまでまだ時間的余裕もあるので、
分岐にバックパックをデポして空荷で山頂まで行くことにする。

2009092428.jpg
結局山頂までは上り下り共に20分で行けた。やっぱり手ぶらは身軽だ。

14:25再び分岐に戻ってくる。

2009092430.jpg
分岐からまたなだらかな下りをしばらく歩くと今日のゴールである
白雲避難小屋が見えてきた。

14:55避難小屋着。小屋でテントの受付をしようとしたら、最近この小屋付近で
熊が出没しているとのことで、テントの設営は禁止らしい。
なので、テント料金(300円)で小屋に泊まることになった。
避難小屋に泊まるのは初めてだ。

小屋横のベンチ&テーブルではこの時間から宴会が始まっており、
担いできたビールやつまみに加え、何やらストーブで焼いているようで
かなり良い香りが漂ってくる。
自分も腹は減っていたが、まだ夕飯の時間ではないので我慢する。
この小屋はトイレはあるが、あくまでも避難小屋なので
北アルプスのような売店もないし、電気もない。
ただ、ラジオが流れていたのでそれを聞きながら寝床を整え、
今朝半乾きのまま背負ってきたテントを外で干す。
そして、干している間にすぐ近くの水場で今夜の晩飯用の水を汲む。
もちろん、ここの水も煮沸もしくは、ろ過しなければならない。

この日は土曜ということもあって、20数人の宿泊者がいた。
そのほぼ半数は常連の方だそうだ。

16時頃から周りが夕飯の準備を始めたので、自分も準備をする。
準備といってもα米にお湯を注いで待つだけなので、一旦外へ出てみると、
先ほど白雲岳の分岐手前で会った写真家の方が小屋に到着されており、
何やら双眼鏡を覗いておられたので、話しかけると1.5kmほど離れた所で
ちょうどヒグマの親子が食事をしているらしく、僕も双眼鏡を借り見せてもらった。
今年は例年より早く雪が降ったので、冬眠に向けて急いで食い溜めしているのだろう。
今熊がいるあたりを明日通ることになるので若干不安になったが、
写真家の話を聞いているうちになんとかなるだろうと思い始めた。

さて、飯も出来上がった頃なので小屋に入ると隣では鍋パーティーが始まっていた。
めちゃくちゃええ匂いが小屋中に充満していたが、こっちはカレーを黙々と食べた。
α米にかけたカレーはセイコーマートで買ったS&Bのチーズ&デミグラスカレー
というものだったが、かなり美味かった!またどこかに売ってたら買おっと。
そんなこんなで時間は過ぎ、18:30頃シュラフに入る。
日が暮れたにしては思ったほど気温が下がっていないようだ。
小屋の管理人さんも今日は気持ち悪いくらい暑かったとおっしゃっていた。

天気予報では今夜から雨、明日は停滞か?続く…人気ブログランキングへ






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2009年09月27日

大雪・十勝縦走(食糧編)

11日
(夕)JR旭川駅でゲットした「旭岳弁当(幕の内)」、みそ汁
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中身は見てのお楽しみ。

12日
(朝)おにぎり×1個、みそ汁
(昼)おにぎり×2個、ソイジョイ(ストロベリー)、羊羹、甘納豆、塩熱飴
(夕)α米にレトルトのS&Bチーズデミグラスカレー(←絶品!)、コーンスープ

13日
(朝)餅入りラーメン、コーヒー(黒っ子入り)、発芽玄米雑炊(アマノ食品)
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棒ラーメンは定番のマルタイではなく、サンポーというメーカーのもの。
3月に大分へ行った時にスーパーで購入。
ラーメンに入れたスライス餅は稚内のスーパーで急きょ補充した。

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(昼)エナジージェル、トレイルミックス、カロリーメイト、塩熱飴、甘納豆、羊羹
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ジェルはSHMWで購入。

(夕)サフランリゾット(エスプレッソリゾット)
  ぺペロンチーノ(サタケのマジックパスタ)

14日
(朝)おしるこ×2(レガー)、コーヒー(練乳入り)
(昼)トレイルミックス、ソイジョイ(バナナ)、塩熱飴、羊羹、甘納豆
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今回のトレイルミックスは事前にスーパーで買ったミックスナッツにレーズン、
M&Mチョコ、そしてスライス餅と同じく稚内のスーパーで買ったバナナチップス。
これだけの量で3、4日分の行動食はまかなえると思う。

(夕)カレーうどん(レガー)、サーモンピラフ(レガー)

15日
(朝)餅入りラーメン、コーヒー(練乳入り)
(昼)トレイルミックス、カーボンショッツ(ジェル)、カロリーメイト(フルーツ味)
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こちらのジェルもSHMWで購入。味はトモカク速攻でキク!

(夕)えびピラフ(サタケ)、十穀粥(アマノ食品)

16日
(朝)炒玄米、みそ汁、コーヒー(練乳入り)
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春に三鷹のハイカーズデポで購入。

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そのままでも食べられるが、炊いたらどうなるかやってみた。
玄米ということで、少し水につけておき、いつもよりも少し水を多めにする。
後はいつも通り沸騰するまで強火にして、沸騰したら弱火にして鍋に重しを乗せ、
水気が飛ぶまで約12〜15分くらいじっくり待つ。
火を切った後、さらに10分ほど蒸らして完成。最後までふたは開けないので、
食べる直前までどうなっているかはわからない。

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精米よりも水を多めにしたはずが、はやりどうしてもパサつく。
しかもそのまま一口味見しただけで、残りほぼ一袋を一気に炊いたのでかなりの量になった…。
茶碗3杯分くらいはあったと思う。
味は醤油がからめてあるので、炊き込みご飯風になるかと思いきや、
ほとんど醤油の味はせず。
正直おかずがないとキツかった。


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今回の食糧は熊対策のため全てこのベアーキャニスターに入れておいた。
結局山中3泊のうち2泊は避難小屋に泊まったので効果の程はわからないが、
精神的に安心感はあった。
ちなみに昨年8月に買ったときの値段は確か$85だったか。重量は1.2kg

今回持っていったフリーズドライフードは賞味期限が切れているものが多かったが、
まったく問題なかった。

ガスはキャンプ場などで半端物を譲り受けたので買わずに済んだv人気ブログランキングへ
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2009年09月26日

大雪・十勝縦走 Day1(前編)

2009/09/12 天気:快晴

初日は登山口である旭岳温泉を出発し、旭岳、北海岳等を通り、白雲避難小屋を目指す。
前日旭岳温泉に着いた時は雨が降っており、山頂付近は雪だという情報を
ビジターセンターで聞いていたのでどうなるかと思ったが、
そんな心配が吹っ飛ぶくらいのドピーカンになった。

あまり早く出発しても山頂付近に積もった雪が凍ってアイスバーン状になっているので、
出発を遅らせ7:35に歩き出した。
icebreakerのポロシャツの上にOR Ferrosi Hoodyを着ていたが暑いので、
歩き出す前に脱いだ。

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登山口からチラッと山頂の姿が見える。

5合目付近までゴンドラがあるのだが、片道1800円もするのでパス。
歩き始めからしっかり熊鈴を鳴らして歩く。
しばらくは樹林帯が続き、前日までの雨のせいかトレイルはぬかるんでいる。

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2合目あたりから徐々に木々が紅葉している。

歩き出して50分たった3合目で休憩をとり、日記を書いたりおにぎりを食べる。

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下を見るとこんな展望。

8:50に標高1,550mの4合目を通り過ぎる。この道標を越え、しばらく歩くと
冠雪した旭岳の山頂が見えてくる。
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9:00にゴンドラを通過。「温泉まで3.4km、山頂まで3.1km」の道標あり。

ここから山頂の展望が一気に開けると同時に、ゴンドラで上がってきた軽装の
観光客が大勢いた。

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黙々と噴煙があがっている。少し山頂付近は雲が出てきた。

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分岐合流地点から石室まではなだらかな道が続く。

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姿見の池。ここで自分を入れた写真を撮ってもらい、少し休んで山頂へ向け出発。

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山頂へ向かう途中のトレイルから明日以降歩く予定のトムラウシ〜十勝の山々が見える。

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今日はやたらとヘリが飛んでいる。「テレビ関係のヘリにしては多すぎるな」と
思っていたら、どうやらヘリでこの初冠雪と紅葉を見に来ている人たちらしい。
いったいいくらするのだろう…。

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8合目を過ぎるとこんな感じで雪が増えてきた。
今回スパッツ(ゲイター)を持ってこなかったので、この雪には苦しめられた。

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9合目から山頂を望む。ここからいよいよ冷えてきたのでOR Ferrosi Hoodyを羽織り、
ケンコー社の手袋を装着する。あと、おにぎりも補給した。

10:35山頂着。山頂にはざっと見ただけでも30〜40人はいるだろうか。

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しばらくはガスっていたが、晴れ間も出てきた。

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風がそんなに吹いていないので体感的にはそこまで寒くない。

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一等三角点。

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風下だけ雪がついている。

身体も冷えてきたので10:50裏旭方面へ向けて出発。

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ここからは約30cmの雪が積もっているが、トレースはしっかりついているので
道を間違える心配はなさそうだ。


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2009年09月22日

大雪・十勝縦走考察

今回の大雪・十勝縦走を通して感じたことを書こうと思う。


大雪山は熊の生息地である。よって人間はそこにお邪魔させてもらう気持ちで行かねばならない。
今回も白雲避難小屋から双眼鏡で熊の親子を見たし、トムラウシ山〜オプタテシケ山はいたる所に熊の糞が落ちていた。
所々自分が通る直前までそこにいたように、獣の匂いがプンプンしていた。
ばったり会うことがないようにしっかりと音を出して自分の存在を主張したい。
もし、熊の存在に自分が先に気付いた時はあまり近くで音を出すと威嚇されていると勘違いされるので、
音を消してそっと立ち去るべきである。


天気・気候
はっきり行って北海道の山の気候は本州の山よりもかなり過酷である印象を受けた。
よく北海道は緯度が高いので、標高2,000mでも北アルプスの3,000m級の山々の気温並だと言われているが、
そんなレベルではない。
風は強く、しかも冷たい。
8月初旬に雨の北アルプスを歩いたが、今回の大雪・十勝縦走の方が心身ともに消耗が激しかった。
今後北海道の山を考えておられる方には十分な防寒対策と、積極的な避難小屋の利用をお勧めする。


大雪の水はエキノコックス対策として煮沸することが奨励されている。
ただし、この方法だと燃料&時間がかかるので昨年導入した浄水器を持っていった。
歩き出した前日に雪が降ったこともあり、水場は9月でもほとんど問題なかったが
十勝岳付近での取水はこの時期だと厳しいだろう。
僕は1Lのハイドレーションパック1個とプラティパス1L、
それに500mlのペットボトルを水筒として持っていった。
1日の行動水はハイドレーション1Lで十分だったが、
炊事用にプラティパス2.5Lも持って行けばよかったと後で後悔した。
取水ポイントは限られているので幕営地でその日の行動水はしっかり補給しておきたい。
実際に僕が水を汲んだポイントは1日目旭岳キャンプ場、2日目白雲避難小屋、
3日目ヒサゴ沼、4日目双子池であった。
十勝岳を越えた所に建っている上ホロ避難小屋の水場は涸れていた。

トイレ
基本的に大雪では携帯トイレの使用が前提となっているが、
黒岳避難小屋、白雲避難小屋、ヒサゴ避難小屋、南沼キャンプ場、上ホロ避難小屋には
備え付けのトイレがあり、携帯トイレなしで使うことができる。
しかし、小屋から小屋までの距離が長いので、携帯トイレなしというわけには
いかない。
また、備え付けのトイレを使う場合でも使用済みの紙は各自で持ち帰ることに
なっているので、ジップロックなどしっかり密封出来るものが必要となる。
僕の場合はα米の袋を紙入れにし、さらにこれを携帯トイレの密封袋に入れたので
まったく問題なかった。
出来ればウ○コは持ち帰りたく物であるが、今回は幸いにも(?)小の方だけで済んだ。
利尻山もそうだが、北海道の多くの山で携帯トイレの使用が推奨されているようだ。
ちなみに旭岳と十勝岳の登山口には携帯トイレの回収ボックスが完備されていた。

避難小屋
大雪・十勝縦走では要所要所に避難小屋が建てられているので、
頑張れば避難小屋の利用だけで縦走することも可能だと思う。
6〜9月のシーズン中には黒岳・白雲の両避難小屋には管理人が常駐しており、
協力金として300〜1,000円ほど払うことになっている。
また、シーズンオフでも使用可能で冬はバックカントリースキーヤーや
スノーボーダーが利用している。
僕が1泊目に泊まった白雲避難小屋は土曜ということもあって20人以上の登山者がいた。
もともと僕はこの避難小屋横の幕営地にテントを張ろうと思っていたのだが、
熊が出没しているということでテントは設営禁止になっていた。
そのかわり、テント料金で小屋に泊まらせてもらった。
7,8月の繁忙期はこの小屋も登山者でごった返すらしいが、
9月になるとずいぶん静かになるはずだが、この時期はこの時期で
常連さんが多くやってくるようだ。
というのも、日没後はかなり気温が下がる9月は管理人さんと一緒に
鍋パーティーが開かれるのだ。
各自が持ち寄った食材でその日のメニューが決まるのだが、僕ヶ泊まった日は
キムチ鍋だった。
しかし、僕はもともとテント泊の予定だったので、ストイックに
この大宴会の片隅でキムチ鍋の香りをおかずにα米とレトルトカレーを食べた。
正直かなり仲間に入りたかったが、いきなり泊まって食材もなしに
ご馳走になるのも悪いので、声はかけなかった。
もし、今度行ったときは絶対鍋を突いてやる!
少し話がそれたが、僕が泊まった白雲小屋もヒサゴ小屋も休憩した上ホロ小屋も
雪や風雨に負けないかなり頑丈な作りで快適に炊事&睡眠できた。
白雲小屋管理人の有馬さんにお話を伺うと、この小屋は築30年以上経っており
小屋の傷みも激しいようだ。
もともとこの小屋は現環境省と道が資金を出し、地元の上川町が管理をしていて、
有馬さんはシーズンになると山に上がってくるそうだが、
2人で交代してやっているので小屋には長く居ても1〜2週間らしい。
ちなみに管理人になって今シーズンで6年目になるそうだ。
この小屋は北アルプスのように営業を主たる目的とはしていないが、
最低限小屋を維持してゆくために年間1200人の宿泊が必要なのだそうだ。
有馬さんとは山のトイレ事情や水のことなど1時間ほど話したが、
本当に勉強熱心な方で、より良い小屋のあり方を模索しておられた。

トレイル
今回は思わぬ降雪に出鼻を挫かれ、一時はどうなるかと思ったが、
進むにつれ雪も消え比較的歩きやすいトレイルが続いた。
しかし、高根ヶ原〜五色岳やトムラウシ山〜オプタテシケ山の一部では
笹やハイマツの藪漕ぎを強いられる箇所もあった。
また、残雪やぬかるみ、ガレ場も多いのでスパッツ(ゲイター)はあった方が
良いだろう。自分は持って行かずに後で後悔…。

植生・紅葉
詳しい高山植物の名前はわからないが、北アルプスでは見かけることのない
植物も多くあった。
しかし、やはり一番多かったのはチングルマではないかと思う。
今年の紅葉は例年よりも早いらしく、旭岳〜トムラウシ山ではすでにピークを
過ぎた感じだった。
逆に、トムラウシ山〜十勝岳は赤や黄色の鮮やかな景色が広がっていた。
特に南沼キャンプ指定地〜ツリガネ山途中のカール状地形の紅葉は本当に見ていて
飽きることがなかった。


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2009年09月06日

北アルプス Day3〜5

いつの間にか前回の続きを書こうと思いつつ1ヶ月近くが経ってしまったので、
さらっと写真で雲ノ平から上高地へ下りるまでを振り返る。

2009/08/01 雲ノ平〜三俣

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昨夜山荘で泊まり、朝食当番だったので3:20頃テントに戻って朝食の準備をしていたら、
なんと雨の中、大きな虹が出た!

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自分が書いた道標

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スイス庭園から水晶をバックに一枚

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振り返ると、ずっとガスで見えなった山荘が見えた。
僕たちを見送るために晴れたのか、すぐにまた見えなくなった

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岩苔小谷方面

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祖父岳へと続く分岐を祖父岳方面へ進み、雪渓を歩く

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薬師はなんとか顔を出してくれた

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祖父岳頂上付近のガレ場を行く

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予定では今日中に双六まで行ってしまうつもりだったが、
コースタイムよりペースが遅れている上に、雷まで鳴ってきたので今日は三俣泊まり

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土砂降りの中、テントで夕飯を食べる

2009/08/02 三俣〜槍ヶ岳

今日も朝から雨の中、4:00に槍へ向けて出発

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槍に到着後しばらくして雨がやんだ

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夕焼け空@

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夕焼け空A

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槍をバックに

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常念をバックに

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肩の小屋と槍の穂先

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槍周辺はこの日、韓国人のツアー客でごった返していた

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夕焼け空B

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夜のテント(なにやら人影が…)

2009/08/03 槍ヶ岳〜徳沢

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ご来光を拝むため、ヘッドランプで槍の山頂を目指す

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槍から穂高方面

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槍山頂から北鎌尾根方面

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徐々に明るくなってきた

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やはり着込んではいるが寒い

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待望の瞬間

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「100人乗っても大丈夫!」(イ○バ物置のCM風に…)

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これまで歩いてきた薬師方面もすっきり見えた

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ラストの梯子では渋滞が

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笠ヶ岳に槍の影が映っていた

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テン場からでも富士山がバッチリ見えた

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そして、槍の頂に立つハイカーの姿も…

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この晴天を首を長くして待っていたヘリが荷物を持って飛んできた

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朝飯を食べて、軽くテントやシュラを干してからヒュッテ大槍経由で徳沢へ下る

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めちゃ×2ええ天気

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今年は明らかに例年よりも残雪が多かった

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みんなで「ハイチーズ!」(ヒュッテ大槍にて)

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多くのハイカーとすれ違い、槍沢付近まで休憩を入れながら一気に下る

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梓川へと流れる川

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槍沢を過ぎると緑が増えてきた

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リニューアルした横尾山荘

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涸沢、穂高方面へと続く橋

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草むらのキャンプ場「徳沢」
徳沢園でソフトクリームを食べ、徳沢ロッジで4日ぶりの風呂に入った

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山での最後の晩飯

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中身はα米とレトルトカレー

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日も落ち、穂高連峰のシルエットが浮かび上がる

2009/08/04 徳沢〜上高地〜松本

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朝の徳沢

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穂高がきれいに見えた

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ゴールの上高地まではあと少し

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今回履いたクラシコはつま先部分の皮がボロボロになってしまった…
中に履いたシールスキンの防水ソックスも役には立たず…

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かっこいい木

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上高地は人、また人……

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ついにゴール!

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河童橋横のレストランで山賊定食を食べた
値段は確か1500円だったか…

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この縦走で約2年半旅や登山を共にしてきたsuntoベクターがブッ潰れた…
修理するなら買った方が安いらしい…どうしよう(汗)

丸々2日間雨に降られたけど、最後は晴れてよかった。
メンバーに大きな怪我もなかったし。

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2009年09月04日

嵐の富士登山(装備編)

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6合目にて

いつも使っていた雨具(The North Faceレインテックスフライト)を連れに貸したので、
自分は久々登場のMHW スウィフトジャケットに、買ってから2年ほど使っていなかった
レインテックスフライトのブラックを合わせた。
スウィフトジャケットは2年前の秋に富山の「チロル」というお店でセールになっていた
のを購入したのだが、かなり気に入っている。デザインもかっこいいし、カラーもGOOD!
そして、何より機能面が素晴らしい。ファブリックにはGORE-TEXパックライトシェルを
使用し、脇下にはベンチレーションジッパーがついているので、蒸れもかなり軽減される。
各ジッパーには止水ジッパーを採用し、シンプルで無駄がない。
また、両サイドに付けられたジッパーの位置はバックパックのウエストベルトを考慮し、
干渉しないように高めに設定されている。
フードもMHWには珍しく、襟に収納可能で、出すと硬めのツバがしっかり視界を
確保してくれる。
ちょっと褒めすぎたが、本当にどこを見ても良く出来たレインジャケットだと思う。
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今回はアンダーに着たicebreakerのポロシャツがすこぶる調子よく、
まったく汗冷えしなかったので持ってきた防寒着は出番がなかった。

富士山は登りはひたすら登り、下りはひたすら下るので膝への負担を考慮し、
久々登場のThe North FaceバイオテックスにLekiのダブルストックの組み合わせ。

靴は前回の北アルプス縦走に引き続きzamberlanクラシコをチョイス。
前回の大雨で防水ソックスをはいても水が浸透してきてえらい目にあったので、
今回は最初から防水ソックスをはいて行かなかった。
その結果、ずぶ濡れになった…。

バックパックも35LのHAGLOFS ORCを連れに貸したので、僕はGoLite INTUITIONで
行った。正直ここまで大きいのは必要なかった。

<ウエア>
・アンダー:icebreakerのポロシャツ
・ミドラー:OR Ferrosi Hoody
・アウター(上):MHW スウィフトジャケット(カイエン)380g
・アウター(下):The North Face レインテックスフライト(ブラック)
・フリース:patagonia R2
・ダウンジャケット:The North Face ライトヒートジャケット(180g)
・パンツ:Cloudveil Cool SHORT
・アンダーパンツ:The North Face
・サポートタイツ:The North Faceバイオテックス
・ソックス:ブリッジテイル
・ネックウォーマー:Columbia
・バラクラバ:icebraker
・グローブ:Cloudveil Run Don't Walk GLOVE
・手拭い:三俣山荘70周年記念手拭い

<ギア>
・バックパック:GoLite INTUITION 49L+5L
・ザックカバー:Sea to Summit シリコンコーデュラパックカバー
・ストック:LEKI マカルーアンチショック×2
・スパッツ:REI
・ヘッドランプ:PRIMUS(単3電池3本で大光量!)
・山靴:zamberlanクラシコ
・ガスバーナーセット:PRIMUS
・コッヘル:snowpeak チタン食器3点セットの大
・ファーストエイドキット


<食糧>
・かりんとう(めちゃウマ!)
・「まりも」の手作りおにぎり(梅干)
・ソイジョイ(カカオオレンジ味)
・カロリーメイト(チョコ味)
・ブァームゼリー
・パワージェル(グリーンアップル味)あんまり腹の足しにならない気がする
・カップヌードル
・水:1.5L

靴に水が浸みてきたのはしょうがないとして、大抵の装備はこれで事足りた。
風雨で目を開けることが困難だったので、ゴーグルがあってもよかったかも。

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2009年09月01日

嵐の富士登山(後編)

歩き出してしばらくはガスで何も見えなかったが、6合目の手前あたりから
徐々にガスが晴れてくる。

2009083103.jpg
わかりにくいが、富士宮市街の夜景がきれいに見える

それにしても夜間のハイクは視界が限られるので昼間以上に神経を使う。
こんな所を山歩きの経験がそんなにない人たちが歩いていると考えるだけで
心配になる。
今回僕はいつもの装備で来たのだが、他のハイカーの中には100円ショップで買ってきた
ようなペラペラのビニールカッパを着た人や傘をストック代わりについている人、
リュックタイプでなくショルダーバックで歩いている人、
そして、ヘッドランプではなく、懐中電灯を手に持って歩いている人など
ぱっと目についただけでもかなりの割合でこういう山をなめた装備で来ている人がいた。
こういう人たちがいることは噂には聞いていたが、まさかここまでだとは思っていなかったので
正直驚きを隠せなかった。
仮にも富士山は日本最高峰の山であって、雨だって上から降ってくるとは限らない。
今回なんかは特に台風による風の影響で真横、もしくは下から吹き上げてくるような風であった。
このような状況で自分自身を守ってくれるのはカッパをはじめとした山専用の装備だと思う。
山用具は値は張るが最低限登山靴とカッパくらいは揃えた方が良いのではないだろうか。
余計なお節介かもしれないが…。

話がそれたが、ガスが晴れて月や星が輝く下トレイルを歩いていく。
しかし、その晴れ間も1時間ももたずに晴れることのないガスに覆われてしまった。
不安定な砂利の足場を一歩一歩確かめながら新7合目、旧7合目を過ぎ、
8合目までコースタイムよりちょっと早いペースで歩いてくる。
富士山は木がはえていないので身を隠す場所といえば山小屋の風下くらいしかない。
8合目の小屋でまだ捨てきれずにいたご来光を拝むため、時間調節の休憩を25分ほどとる。
雨風はあいかわらず猛烈だが思っていたより寒くなく、持ってきたフリースは
結局最後まで使わなかった。
連れは寒いといって8合目から僕が貸したレインテックスフライトの中に
昨年岐阜の楽山荘で買ったMHWのフリースを着た。
風は南からくる風だからか、冷たくなく、むしろ少し生暖かさを感じるくらいだった。
この8合目くらいから、連れは頭がぼやーっとすると言い始めたので、
進むか下りるか悩んだ末にいける所までゆっくりと進むことにした。
連れは今もサッカーの社会人リーグに所属し、体力には相当自信があったようだが、
この空気の薄さには相当参ったようだ。
僕は昨年のエベレスト街道トレッキングの時に標高5,500mまで上がっているので
高山病の症状は出なかった。
もしかしたら、体質的に高山に強いのかもしれない。

am3:00
眠い目をこすりながら、8合目を出発。
am4:00
9合目の小屋の軒先で軽く休み、山頂へのアタックを決行する。
am5:00
うっすら白みがかった空の中、なんとか頂上の神社に到着。
あいかわらず視界は狭いが、時々ガスの間から剣ヶ峰が姿を現す。
ここまで来たら富士山最高峰である剣ヶ峰まで行きたかったが、
連れはもう足運びもおぼつかなく、食欲もないようだった。
とりあえず少し休憩した後、明かりがついている建物に近づいて行くと、
いかにも山男っぽい様相をしたおじさんが出てきて、
半ば脅されるように一行も早い下山を促された。
それで今自分たちがいかにヤバイ状況にいるかを再認識し、迷うことなく剣ヶ峰を諦め、
即下山を開始した。
そして、まもなく今まで体験したことのないような風雨が2人を飲み込んだ。
おそらく風速20m以上はあったのではないだろうか。
風上に向かって歩けば雨が顔をたたきつけ、まともに目を開けることさえできない。
また、横風に身体を持っていかれそうになり、必死で耐風姿勢をとる。
とにかくできるだけ標高を下げようと思い、一気に新7合目まで下るが、
ここで下りの負担が連れの足にきたらしく、まだ安心はできないがペースを落とし、
ゆっくりゆっくり下って行く。
行きは真っ暗闇で気がつかなかったが、日が出てから改めて自分達の歩いてきた
トレイルを見渡すと、いつ落石があってもおかしくない状況に身を置いていたことがわかった。
もし、この風雨で岩が動き落ちてきても夜間であれば逃げることはできなかったかもしれない。
そう考えると本当に恐ろしい。もしまたいつか富士登山をすることがあっても
夜間は絶対に歩きたくないと強く思った。
今回の富士登山で自然の中では人間なんて小さな存在なのだと再確認した。


am7:30
5合目駐車場到着
2人とも心身ともに弱りきっていたが、なんとか無事に下山できて良かった。
今回はやはり「登らない」という判断を選択しなければいけなかったと反省。

カッパを脱ぎ、震える身体を車の暖房で暖めながら速攻で富士宮の街まで下りた。
帰りの車内で連れは「山をなめていた」と呟いていた。
装備は一部僕が貸したからなんとかなったが、ビニールかっぱの人たちは大丈夫だっただろうか。
牛丼屋で朝飯を食べ、すぐ近くの「花の湯」というやたらと広い温泉施設で
あったかいお湯につかり、その後仮眠してから帰路についた。

2009083106.jpg
伊勢湾岸道も猛烈な横風が吹いていた。

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posted by terra at 13:14 | Comment(0) | hiking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月31日

嵐の富士登山(前編)

今年の6月頃から地元の友だちに行こうと誘われていた富士山。
僕の中で富士山は登る山ではなく、見る山だという考えが強く、
登ろうと思ったことはなかった。
しかし、「せっかく友だちが誘ってくれたし、まぁ、一度くらいは登っておいてもいいか」
と思い、昨日台風の中、強行(クレイジー?)登山を敢行した。
当初、コースとして考えていたのは御殿場口からのコースだったのだが、
台風が来ているということで急きょ最短コースである富士宮口から登ることにした。

滋賀を昼過ぎに出て、友達の車で一路富士インターを目指す。
昨日は日曜ということもあって、高速道路も所々混み合っていたが17時頃富士インターに到着。
途中雨がポツポツしていたが、それもすぐにやみ今のところ風もないが、
残念(当然)ながら富士山の全貌は雲に隠れて拝むことができない。
ちょっと早いが富士宮で夕飯を食べてから5合目へ行くことにする。
やはり富士宮といえば、焼きそばなのでコンビニに寄り、美味しそうなお店をリサーチし
「まりも」というお店にする。しかし、なかなか店の場所がわからず30分以上探してみても
見つけられなかったので、諦めようとしたら「まりも」の看板が見えた。
まだまだ食べ盛りの男2人でミックス焼きそば(大盛り)、特製お好み焼き、
豚ステーキ、大根サラダ、そしておにぎり(自分)とライス(連れ)をたいらげた。

2009083102.jpg

おにぎりが2つあったので、1つは包んで富士山で食べることにする。
「まりも」は常連客が多そうな個人まりとした良いお店だった。
焼きそばも油かすが絶妙の割合で入っていて、麺にもしっかりコシがあり美味しかった!
今夜の富士登山に向けてガッツリエネルギー補給もでき、いざ富士宮口へ。
富士山スカイラインへの道がわからず、探すのに手こずり、結局5合目に着いたのが21時頃。
5合目へ向かう途中から激しい雨が降り出し、おまけに風もビュービューどころではなく、
ゴウゴウ吹いている…。さっそく台風の影響か。
予定よりも少し遅くなったが、0時の出発までに仮眠を取っておきたかったので
寝ようと努力したが、雨風の音や周りの車のライトの光などで結局一睡もできず。
ここ数日腹を壊して、おまけに睡眠不足も重なり、最悪のコンディションだったが
山は小学校時代の遠足(しかも学校の近所の山)以来まったく登ったことがないという
連れに頼ることはできないので自分で何とかするしかない。
それにしても、ほんまに凄い風と雨だ。そんな状況でも結構人がいるのが、これまた凄いと思った。

さて、車内で衆議院選挙の開票速報を確認してから予定出発時関より30分早い
23:30に僕たち2人は山頂へ向けて出発した。
このときはまだこのあと起こる悪夢のような出来事なんて2人とも気にもせずに
富士山頂へと続く暗闇の中へ消えていった。

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posted by terra at 23:57 | Comment(0) | hiking | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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